試運転とあと少しだけ

さて,ウィンカーが正常に点滅するようになったらその週の真ん中あたりに午前中に市役所にいってナンバーをもらってきました.保険に入ってその次の週末に早速の試運転です.まず,クラッチのつなぎですが,どうも遠いような感じです.N氏のKSRもそうですが,どうもミートポイントが遠いように感じます.といってもアジャスタは伸ばしきっているような感じで,それ以上は調整できないところになっているのでワイヤーの伸びではないようです.で,走り出してからその独特の加速感に酔いしれることしばし.といっても普段のリッターバイクとはやっぱり次元が違うので,80ccだとこんなもんかな?という感じです.それでも車の流れに異常なほど乗りやすい割には車格が小さいので,遅い車が信号で前に割り込んで止まろうとするあたり,これは仕方ないことなんでしょう.でもしばらく距離を走ってくると,多少カウンタを当て気味に内足をステップから下ろしながらリーンアウトでコーナーをクリアしたりしてみると滅茶苦茶楽しいことに気づきはじめてきて,いつも以上の距離を試運転している私がいました.ガソリンを入れても8リッター弱しか入らないので距離はどうあれいつもとは違う感覚.

とにかくファーストインプレッションとしては必要十分にして実は余りある魅力を持っていることを期待してしまいそうな感じ.あ〜,組んでよかった〜.


試運転の結果2つ気になるところがありました.1つ目はナンバーの振動.フェンダーに取り付いている新しいナンバーなのですが,フェンダーの下側の支え部分との間に少し隙間があり,エンジンを掛けるとこれが前後交互に接触し,ビ〜ッ!というブザーのような音を立てるのです.これはなんとかしなければいけないでしょう.

まず何をすればよいかですが,フェンダーの隙間を変形させて詰めるのはちょっと外観を悪くしてしまいそうなので却下.となるとフェンダーかナンバーに何か取り付けて隙間を埋めるということになります.しかしスポンジやゴムを挟んだのでは振動でいつしか消えてしまうこと必至.そうならないために,フェンダーに何かしっかり取り付くものを付けてナンバーとの隙間を埋めなければ...そこで考え付いたのがこれ.タイラップ.フェンダーの窓の部分にタイラップを巻き,その出っ張った分でナンバーとの隙間を埋めたのです.タイラップの向きも普通につけただけではダメで,この向きにつけてなおかつ微妙に締め付け力を与えてナンバーとの隙間がなくなるだけ出っ張るように取り付けました.これでいやな振動は解消.それにしても,こんなところに隙間が出来るのは設計的によろしくないですね.まさか純正状態でナンバーのサポートプレートが付いていることを想定して設計したのでしょうか?まあ解せないこともありつつそれに対応するのがこのような趣味の醍醐味なはずなので,そんなところは文句を言わないほうがよいんでしょうね.

お次はステンメッシュホースのパスライン.マスターからほぼ水平に左のフォークトップのあたりまで通っていくのですが,これが邪魔でメーターは見えないし非常にキーが操作しにくいのです.メーターは正確な動きをしていないのであんまり見る必要はないのですが,それでも復旧したばかりのウィンカーランプを確認するときなどまどろっこしい.キーが廻しにくく抜き差しもしにくいというのは特に冬場集めのグローブをしているとさらに不便です.

かといってステンメッシュホースのパスラインを変えるだけでなんとかしようとするとホースに変な負荷が掛かるポジションしか取れません.ということで,せっかくつけたホースですが他にいいものないかしら?と探し回ることしばし.(といってもヤフオク徘徊していただけですが...)

で,見つけてしまいました.ドカッティの型番失念ですが最適なホース.長さは約94cmでドンピシャ.それにこれのいいところはフィッティングがバンジョーの首元で約90度曲がっているというところ.ドカッティの場合キャリパー側でよくこの90度曲がったバンジョーを見ることがありますが,これを今回はマスター側で使ってやろうと考えたのです.ものの程度はそんな長く使用されたものでもないらしく上物.そのフィッティングの曲がりのおかげで汎用性が低い分他の入札者もなかったことからその上物がなんともお得なお値段で落札できたのでした.程なくして到着したものを見たところこれがまさしく新品同様状態.フィッティングもステンレスなので腐食もなく見栄えを悪くすることも心配しなくていいレベルです.こりゃいい買い物した〜.

実際は何度か走行した後になってしまいましたが,その次の週に交換作業です.実は今までのホースでもブレーキタッチは非常に良好で,これをわざわざ入れ替えるというのは非常に気が引けたのですが,背に腹は代えられないということで半分断腸の思いで交換です.交換は作業内容では特に問題なし.一つだけ気になるのがキャリパー側のバンジョーの曲がりの方向.本当はキャリパーから車体前側に曲がるのではなく,その逆を期待していたのですが実際取り付けてみるとホースとフォークインナーとの距離が極めて近く,こりゃあんまりよろしくないかも?といった感じです.幸いにもホースはキャリパーに近い側はゴムホースが被せてあって,ホースに問題が発生することはありません.フォークインナーの側で考えると同じ場所に同じ部分が度々触れることで,メッキがはがれやすくなったりはするでしょうから,触れてしまうのはなんとしてでも避けたいところ.

そこで微妙に上部での這わせ方を変えたところ,フルボトムしてもホースがインナーに触れることはないので,これで良しとしました.まあ,小手先でなんとかしてしまうのもこういった趣味の醍醐味といえば醍醐味なのよね...

ということで,ここまでやってきましたが,KSRについては一つうれしい現象が.かみさんがその低いシートを見て,

これなら私も乗れるかしら?

といっているのです.今までどんなバイクを見てもまったく興味を引かなかったものがKSRは違うようです.なんとかしてこれに載せてKSRと長くお付き合いしたいな〜と思う今日この頃...

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