Fステンメッシュホース

前回完成間近みたいなことを言っていましたが,まだまだ.

実はこの時点ではFブレーキがフニャフニャで,エアかみかみ王子なので,これを何とかしないことには前オーナーのように車の横っ面にどか〜んなんてことになりかねないわけです.また,ホースの経年劣化も明らかですので,適当な長さのステンメッシュに変えなければいけません.入手したメッシュホースはステンレスフィッティングのものですが,おそらくドカティ純正のもの.長さは94cmと結構長めです.この長さは通常のオンロードバイクのフロントブレーキホースにはない長さであり,入手についてはひと癖あったのです.以前N氏のKSRのFブレーキもカミカミ王子だったのでメッシュホースかしたのですが,あのときはニンジャ用に入手したクラッチホースをつめてこの長さを作りましたが,今回はこんないいものめっけてしまったのでした.

ブレーキ関連に関しては力仕事がほとんどない上に結構慣れもあってなぜか腰が軽い私は,有無を言わさずその入手の週末に早速の作業です.早速もともと入っていたオイルを抜かなければいけません.で,マスターカップを開けるとななな,なんじゃこりゃ〜!!!!今まで見たことがない状況に恐れおののく私です.なんとオイルがマスターカップの中で粘土化しているではないですか!ひどい例としてはいままでCBR250Rのマスターカップの中が,半分ぐらい水になっていて乳化していたというのがありますが,これをはるかに凌ぐ状況です.こりゃ事故るわな〜!

ということで当然キャリパーがわのブリードバルブを開けてレバーを握っても一向にオイルが出てこない.一応どろどろの何かは出てきましたが,オイルといっていいかどうかはバイクメンテナンスフリークの皆さんの中では一兵卒状態の私には判断できないのです.

まあ,そんな衝撃的な事実を目の当たりにしつつも作業は続きます.こんなカップの状態でもマスターはちゃんと摺動しますし漏れなどもありません.一応ホース内のオイルが出切った時点でキャリパーを外し,逆さにしてキャリパー内のオイルも完全に抜いてしまいます.苦労してカップの中の粘土を除去したらホースの取り付けです.

普段はホースの取り付けなんてすぐできるんですが,ここまでお掃除が必要なものは初めてなもので,結構手間取ってしまいましたがホースの取り付けからはとても迅速に作業が進みます.でもKSRの場合はフロントフォークのストロークの影響がブレーキラインに影響を与えないようにアンダーブラケットやトップブリッジに取り付けたブラケットの輪の中を通さなければいけなかったり,ハンドルのつなぎのバーに沿わせるブラケットを通さなければいけなかったりしますので注意が必要です.ここらへんをクリアしてなんとかホースの取り付けが完了.

あとはエア抜き.KSRの場合,シングルディスクでブレーキホースが1本なので,エア抜きは苦労することなく2分程度で抵抗が出始め,5分もやれば結構なカッチリ感が出ました.


で,作業終了してハンドル周りをチェックします.ハンドルが結構美しいので,なかなかよい見栄えですが,ブレーキホースとクラッチホースの取り回しが,ちょうどメーターを目隠しするようになっていて,こりゃ乗っている最中にメーターが見えないこと請け合い.確かに私も体格に合わせてハンドルを前目にセットしているのも影響していますが,これはちょっと改善の余地ありかも...ということでとりあえずのステンメッシュ化でした.

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