ウィンカーをなんとかする(その1)

さて,火入れは出来たのですが試運転をしようにもまだナンバーが取れていない状況では外に走りにいけません.問題はそんなに大きなもんではないんですが,とりあえずウィンカーを点滅できる状態にしておかないと公道は走行不可.ということで,ウィンカーをなんとかしなければいけません.

ウィンカーの状況はというと,全然点灯しないといった状況です.バッテリが上がってしまっているのでイグニッションを入れただけではもちろん点滅しませんし,エンジン始動後も,多少アクセルをあおってもまったく反応なし.左右ともそんな状況です.

単に電圧不足ならば,アクセルをあおったら何らかの反応があって然り.しかし何の変化もないのは恐らくウィンカーリレーがひとまずおかしいはず.ということで早速ウィンカーリレーをいじります.幸いにもKSRのウィンカーリレーはND製のようで,ドライバでこじ開けるとこんな感じになります.で,見てみるとリレーの振動する部分がコイルに密着しっぱなしでまったく導通しそうにない状態でした.ここはちょっと無理かもしれませんけどリレーの修理に着手しようということにしました.

振動子は銅板で支えられており,これがどうやら変形しているようです.そこでこの銅板をドライバでこじりながら少しずつ接点側に曲げていきます.少しずつ曲げては点灯確認をしを繰り返していきます.単純に繰り返しと書いてはいますが,実際バッテリが上がっているので一回一回エンジンを掛けるためキックして始動しては点滅確認というのをを繰り返しているので非常に時間が掛かります.で,ようやっとリアが点灯するようになりました.でも点灯ではダメです.実際点灯といいながらも接点が微妙に振動していつつ,後ろのウィンカーだけが点滅を超高速で繰り返している状態です.う〜む,これではいけない...

なんとか高速点灯を低速にしようと試みますが,これが高速点灯のまま.どうやら接点側に曲げすぎてしまって復帰不可能になった様子.高速点灯の間は接点から火花が飛んでいて見ていても精神衛生上よろしくありません.で,興味の対象はもう一つありました.なんでリアウィンカーしか点かないのか?というところ.リレーのコンディションが変わって高速点灯するのであれば,フロント側も高速点灯するはず.それが全然光らないのはなぜか?ということを気にしだしたのです.要はウィンカーリレーを壊してしまったかもしれない事実から現実逃避したかっただけなんですけどね...

その日はそのような現実逃避で作業が終了し貴重な週末の作業時間が幕を引いたのですが,その週の間に方針を決定します.まず,リアのウィンカー行きのハーネスからジャンパを飛ばしてフロントにも給電してみたらどうなるだろうということで,ジャンパケーブルを自作したのでした.まあジャンパケーブルといっても簡単なもので,ギボシ(オス)で短いものと長いものの2本のケーブルをつなぎその両端にもギボシ(メスとオス)をつけたものです.これをリア側のギボシ間に入れ,長いほうのギボシをフロントのウィンカーに接続していわばリア周りに来ている電流のおすそ分けをして,ハーネスに問題がないかどうかを確認しようとしたのです.

さて,その実験ですが次の週末は大雪で作業不能のためまたその次の週末に確認実験を行います.まず,シート,シートカウルを外し,ジャンパケーブルをテール周りのウィンカーのギボシの間に挟みます.フロントカウルも外し,フロント側のウィンカーにその1方をつけます.まずアースの側にこれをつないで確認.極寒の中数回のキックでKSRは目覚めたもののフロントの左ウィンカーは点きません.お次はプラス側.本当は2本ジャンパケーブルを用意すればいいんですが面倒なもので,こうやって1本1本確認していきます.で,やっぱりダメ.右はどう?アースも,プラス側もやっぱりダメ.ちなみに,このハーネスが機能していないなんて落ちはないようね?ということでリアのウィンカー2つの間でジャンパさせると見事に2つとも高速点滅...

こりゃなんで...?ということで続きます.

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