チョークワイヤ交換

暑い夏が過ぎ,バイクに乗るのが快適に感じられる季節.とある休日にKSRに跨がりキックする前にチョークを引こうとしたところ,全然レバーが動かない. 2mmぐらいは引けるのですがそこから先はびくともしません.そういえばこの車体のチョークは固着していたので,一度ワイヤーに油をいっぱいくべてなんとか使用できるようにしたことを思い出しました.どうもそのときの対処が甘かったため再発してしまったようです.

こうなっちゃうとまた生半可なことをして再発しては堂々巡りになるので,ここは新品に交換することにしましょう.早速注文して次の週末の前に到着.週末にちょうど作業と相成りました.さて,作業といってもKSRの場合チョークケーブルの交換はタンクもキャブも外さないでできるので楽勝です.キャブがインシュレーターゴムから抜けないよう手で押さえながらチョークケーブルのつながっているブラケットにスパナをかけて外し,車体から古いチョークケーブルを引き抜いて見ました.案の定タイコを引っ張っても押してもびくともしません.チョークレバーはあんまり引けなかったものの,結構中立の位置でワイヤーが動かなくなっていたようで,キャブ側のチョークバルブの止まっていた位置についてはチョークを3分の1ぐらい引いたところで止まっていました.恐らく今まではチョークが半開きで走っていたことになります.どおりで中速のつながりが悪い上にトップスピードが伸びないわけだわ.

ちなみに古いケーブルについては前回やったようにまたオイルを染み込ませながら徐々に両側から引っ張ってみようかなと思いましたが,どうせすぐに再発してしまうでしょうからやめときました.次に新しいケーブルをセットしてチョークレバーの動作確認をして作業は終了.早速試運転といきたいところですが,チョークケーブルが途中で引っかかっていたわけでこのままでは間違いなくアイドリングがおかしくなっているはずです.したがってまずアイドリングとエアスクリューの調整をしなければ.結局調整のときのネジの回し量もかなりなものであり,今までのチョークが開いている状態では如何に異常なセッティングで走っていたかがわかります.


さて気を取り直して試運転です.当たり前っちゃー当たり前なんですが,もうクラッチをつないだ瞬間から違います.同じアクセル開度でもぐいっと車体が前に押し出される感じになりました.今まではどうかっていうとヨロヨロ〜って感じでしたので雲泥の差.最高速も15キロほど上乗せされて,以前とは別の車体に生まれ変わりました.今までは燃費も10キロちょっとで,あんまり乗らないから調子が悪くなっても仕方ないかな?とあきらめていたのですが,そんな状況からもこんな安価な投資で脱却できそうです. こんなことならもっと早く気付けばよかったと後悔しきりな私なのでした.

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