Fブレーキホース

いつもなら確実に対応するのですが今回最後の最後まで悩んだのがフロントブレーキホースです.見栄えの効果の方が大きかったリアについては当然の如くステンメッシュに交換したわけですがフロントについては他の部分のやれ具合に比べ,程度がかなり良いのです.確かにマスターがNSR用かニッシンの吊しで売っているタイプに交換されているのでその効果を無視することはできません.それでもホースが新車時点からついている純正であることを考えると信じられないほどのかっちり感.

難点と言えば完全に白んでしまった保護チューブと,上下フィッティングの錆びぐらい.ここで今の私にとって一番気になるのが実はこの錆びだったりします.だってこれまで車体の至るところにはびこった錆びをひたすら除去したり部品を交換したりの繰り返しでようやく見た目の若返りを果たした自負があるわけで,乗車時に目に入るブレーキ周りの錆びが見た目性能に与える影響はどうしても甚大だと感じてしまうのです.

こうなるといやがおうにも交換しなければいけません.ということで材料探しです.まずは在庫さがし.幸いにもちょうど90cmぐらいの程度の良いプロトのものが見つかり,車体に当てがってフィッティング. ところが全然長さが足りません.前回は確か95cmぐらいのを使って多少余ったように記憶しているのですが,フィッティングしただけでもこれより10cm程度長いのが必要そうです.原因は恐らくマスターが純正ではなくホースの取り付け角が直角になっているためなのでしょう.確かに前回メーターがホースに隠れて見えないというトラブルを解決するためにドゥカティの直角に曲がったフィッティングがついたホースに交換したときに使用したものは約100cmであったことを今になって思い出しました.(おそいわ!)

ということで再び家捜しです.ここでちょうど100cmぐらいのものがいとも簡単に見つけられてしまうのが,うちの余剰在庫の多さというのを如実に表しています.さて車体のフィッティングで長さがOKであるというのを確認したら早速取り付けです.作業内容は他のコーナーでさんざん紹介してきたので割愛しますが,今回のエア抜き時間はかなりな好記録で,2分かからなかったことだけご報告しておきます.

で,その出来上がりはどうなのかとなりますがこれがまた素晴らしいの一言なのです.以前のタッチもかなりなかっちり感があったのですがこれはそれをはるかに凌駕しています.きちんと握り込んでも写真のような状態で,まさに握りシロ1cmってところ.ここまで来ると果たしてコントローラブルなのかどうか疑問ですが,ここまで堅いタッチのブレーキがどんな効き方になるか非常に興味深いですし,まあこんなのも一回経験しておかないとね.

あとホースの取り回しについても今回は会心の出来と言えるでしょうか?なんせマスターが純正でないことも手伝ってマスター側のフィッティングの取り付け角が絶妙で,メーターが隠れることもなく,サスがフルストロークしてもホースの負担が非常に軽い取り回しになっています. 難点と言えば,せっかく錆びを気にしてしぶしぶやった作業なのにもかかわらず,キャリパー側のホースの外皮にうっすら錆びによる変色が見られるところぐらいでしょうか.まあそんなに目立つところでもないということでこれはこれでヨシとしましょう.

ということで,ほぼ手を入れるところは入れてしまったかな?というところですが,まだ火入れできません.次回乞うご期待.

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