火入れの準備(バッテリ,オイル)

さて外観がほぼ完璧になったということでついに火入れの準備です.今回は前回より長期放置具合が顕著なので注意が必要です.

まずはオイルリザーブタンクが割れて中に水分が入ってオイルが完全酸化状態でしたので,その対策です.リザーブタンクは当然新品をおごりたいところではありますが,新品が意外に高いのでひとまずもうずいぶん前になりますが接着剤で補修しておいたのです.が,これが意外にうまく出来てしまい,少なくとも内部に水分などの浸入が見られなかったのもあり,このままいくことにしました.以前ZXRのときにクーラントリザーブタンクで同じ挑戦をして敗れたことがありましたが,あの時はクーラントで,内圧がかかるところだったわけで,今回はオイルが蒸発でもしないかぎりそんな内圧はかからないはずですから.

で,今回はタンク内部に残った乳液状のオイルを抜いて,オイルポンプのドレインも抜いて新しいオイルを流します.新しいオイルで乳液オイルを押し出すつもりでドレインはしばらく開けっぱなしにしていましたが完全に乳液色が消えるまでかなりな時間とオイルを要しました.また,オイルポンプからインシュレーターダクトへのチューブやキャブにつながっているチューブはことごとく茶褐色に染まり硬化してバリバリに割れていたので,新しくシリコンチューブに交換.う〜む,美しいわ〜.

これに加えて,プラグホールから少しオイルを垂らしてキックペダルを押し込みクランクを回します.これは長期放置後の火入れでオイル切れが起きないための対策ですが,圧縮がない状態だと面白いほど軽くキックペダルでクランクが回せるので念入りに繰り返しました.

あとアクセルワイヤーのオイルポンプ側の調整です.アイドリングでも少し濃い目にしておかないと,火入れしただけで焼き付けを起こしてしまう可能性があるとのことで,今回はことさらに注意して対策しておきます.

さらに火入れに関してはキック始動であるがゆえにブースターケーブルをつないでの指導が極めて困難なためバッテリーが必須なKSRですので,あらかじめバッテリーを調達しておきました.ものはまた怪しい中国製で,比較的安い季節をねらって最安値落札したもの.ちなみに年々安くなって来ているのもありますが前回は送料あわせて4千円台,今回は3千円台です.次はぜひ2千円台を狙いたいものです(次もあるんかい!).

で,その名前というのがメーカー名なのか商品名なのかわかりませんがKAMIKAZE.バッテリの命名としてはかなりそぐわない感がしますが,いったいどんな意図なんでしょう?またいつもの有名な日本語だったら何でもいいか的な発想ならいいんですが,まさか神風のようにすぐ使えなくなってしまうなんてことはないでしょうね?

で,電解液を入れて補充電までしたのですが,よく考えたらその週末は4月にしては考えられないほどの強烈な寒波が来ていて季節外れの寒さ.火入れにはあんまり向いてないということで次週以降に持ち越しになりましたとさ(他人事かい!).

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