再びKSR-II現車確認

さて現車確認です.

まず車体全体は各所錆がひどく,かなりやれた印象です.出品写真を見た限りではある程度錆が浮いているのは覚悟していたのですが,これほどとは.パッと見た投影面積としては最も大きい面積を占めているBOLTONのチャンバーが好き放題に茶色くなっているので必要以上に錆が浮いている印象を強くしているのかもしれません.

エンジンはちゃんと圧縮がありますし,キックもスムーズに降りますので,メーターの走行距離は実走行とみて良いでしょう.キャブはボディに白いアルミ錆が浮いていて,中身は相当酷い状況であると覚悟しなければならないようです.

刺激臭事件の犯人となったオイルタンクについてはシュラウドに隠れるはずの部分が露出していたせいかパッと見ただけでは気付かないような微小なヒビが入っています.ここから水が浸入して中に残っていたオイルを乳化させてしまったわけですが,あれほど強烈な刺激臭を発するまで熟成させるには想像を絶するほどの長期に渡ってこの車体が放置された続けた証拠なのでしょう.

チャンバーの錆が酷いのに加え,車体周りでは特に下周りの錆が目立ちます.ネジの頭はことごとく見事なばかりの錆色でちゃんと次緩めたときに言うことを聞いてくれるか心配です.

チェーンについては錆びでほぼ全ての駒の動きが渋くなっていて,油漬けにする価値もないことが一目瞭然です.

ホイールについては同じく錆が浮いている部分もあり,再塗装行き決定です.タイヤは恐らく新車時点からついていたであろうオフ用のタイヤで,完全にエアが抜けているばかりか表面を細かいヒビが覆っています.個人的にはKSRの中ではモタード仕様の方が好きなので,ここは適当なミニバイクレースの中古タイヤを手に入れて交換しましょう.

フロントフォークは両方ともオイル漏れしています.これもブレーキパッドがオイルをかなり吸ってしまっている感じで、このまま自走というのはもしエンジンがかかったとしても無理そうです.インナーチューブのカバーは例によって片方破壊しており、樹脂の材質もかなり変質してしまっています.右のインナーチューブには点錆が浮いており、これがそのまま使えるかというのもギャンブルな感じです.

外装ですがまずシュラウドが左右とも欠品しています.熱対策と考え外すオーナーも多いようなのでその結果ということなんでしょうが,シュラウドがないと外観がみすぼらしく見えてしまうので,私としてはちゃんと用意したいところです.

タンクはハンドルを右に切ってみたところ,トップブリッジと干渉します.これはフレームにくっ付けるタンクパッドが片方なくなっていてタンクが少し前にセットされてしまうためです.

テールカウルは自作のキャリアを取り付けるためにかなり適当な穴が開けられています.キャリアは残したいのでここはそのまま利用します.

カウルとフェンダーはこれでもかと言わんばかりに紫外線にやられてしまっていて,白らんでしまっています.割れはないので交換するか塗装するか悩むところです.

シートもどうすればこんな破れ方するの?という感じでなにやらベローンと垂れ下がっているのがなんともみすぼらしい感じ.すぐにでも何とかしたい感じ.

ここらへんで長くなってしまったので続きは次回...

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