再びKSR-IIな経緯

KSRが私の手元から旅立ち約4ヶ月が経ちました.2ストは性に合わないと考えて手放したのですが,小さな車体に未練を感じ日々KSR110のジャンク車体に狙いを定めてオークションを徘徊する私がおりました.

しかし110は未だ高い人気を誇っていて,ジャンク車体はなかなか出品されないのです.また部品単位で入手して,コツコツ仕上げようにもフレームやエンジンなどの主要部品が一向に出てこないのです.うーん,もしかしたら少し早まってしまったのかもしれません.というのも110の存在があったからこそ2ストに嫌気が差したようなことを言って手放したのですが,いざ110が手に入りにくいということがわかると,それは今までいろんな意味で重宝してきた車体が小さくてそれなりに走ってくれるバイクがないということになります.簡単に手放して後悔してしまっている状況は,私にとってとっても危険な状態です.そのギャップを埋めるためまた無茶な買い物をしてしまいそうな予感.

それでも今までの期間,かなり我慢に我慢を重ねてなんとか耐えてきたのです.でも,ここに来てその危険な状況に加え,強烈なカウンターパンチがお見舞いされたのです.近所からの車体まるごとの出品です.車体まるごととは言え欠品も多少あるのですが,書類もそろっていて,エンジンもOKとのことでいかにも簡単なレストアで動きそうです.手っ取り早く小さくてそれなりに走るバイクが欲しい私にうってつけ.ああこれではまるでダメな展開.絶対これを落札してはならないと心に誓う私.その一方でしっかりウォッチしてしまっているダメダメぶり.

でも開始価格が安いのでどうせ終了直前にうなぎ登りに値段が上がっていくだろうということで,そのダメダメさもある意味愛嬌だと思い込んでしまっていたりと脳天気な私.ついにはあろうことか終了一時間前になって,いつも散々痛い目を見ている興味半分の入札を敢行してしまいます.結局その入札額が間違いで案の定落札してしまいました.

ホントにダメな人….で落札通知メールでいきなり再びのカウンターパンチ.自走は不能とのことで,見事目論見が外れてしまったのでした.前回のときはフレームが書類付きだったんですがあいにくフロントフォークがチャンバーにめり込んでいる状況であり入札時にすでに自走はあきらめていたのですが今回は出品情報からは自走不可能とは読み取れなかったので期待してはいたのがいきなり出鼻をくじかれた感じです.

まあ実際はナンバーなしの書付きの場合はよっぽどのことがない限りはお持ち帰りはできません.私も思い返せばそんなことが可能だったのは10年以上前のCBR250Rだけでした.そういうことで自走引き取りは断念しました.あとはどのように引き上げてくるかです.まずはオークションのコメントに配送にも対応する旨書いてあったので,距離にして約12kmで一体おいくらになるかを見積ってもらいました.しかしそのお値段は一万円以上ということで正直お断り価格. こうなったら自分で引き取りを手配するしかありません.まず前回の例があるのでフロント周りを外してトランクに載せる方法.でもこれだとせっかく一台まるごと引き取る醍醐味(意味不明)が味わえません.

N氏に相談したところ,この窮状を親身になって聞いてくれて,なんとお父様の業務用軽トラを出して引き取りに付き合ってくれるとのこと.地獄に仏とはよく言ったもので,これで車体をバラさずに持ち帰ることが出来ます.早速土日のいずれかで引き取りに上がる旨を連絡したところ,今度は土日の引き取りはダメとの回答.そんなん最初っから言えよっちゅうことなんですが,相手の都合もあることなんでしょうがありません.

結局私だけでなくN氏にまでウィークデーに休みを取ってもらうのは無理ということでこれ以上ご厚意は甘えることは差し控え,半休を取って自分で車で取りに行くことにしました.で,前回と同じくフロントを外してトランクに積むのはなんだか悔しいので,今回は何か違う方法で切り抜けられないかを考えました.そこで熟考の末寸法的にはリアシートを外せばハンドルを外して後ろに積むことが出来ることがわかりました.今回はそれで行こうと心に決めて,とある朝半休を取ってまたまた工具を満載して引き取りに行ったのでした.

さてどうなりますことやら...

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