外装一式(その1)

さていよいよ外装です.通常外装に手が入るようになるということになると,ある程度終盤に差し掛かったという意味合いが出てくるのですが,今回の場合はこれ以降どうもそう簡単には行かないような予感もしていて,車体の完成度に関係なく脳天気に外装に取りかかっているようないやなフィーリングです. まああんまり気にしてもしょうがないので,所詮脳天気モード全開でやってしまいましょう.

まずは方針を決めなければいけません.まずは今回外装の欠品ということで,この方針に基づいてシュラウドを探さなければならない局面がもうずいぶん前に訪れたわけですが,その当時の入手可能なカラーというとデカールのない真っ黒,B1とB2のライムグリーン,B2の赤あたりしかありませんでした. この中で一番手っ取り早く外装として使用可能なものは真っ黒のみ.赤は希少なので他の外装を入手するのも大変だし今のものを塗り替えるのも大変な上,イマイチ趣味に合わないので却下.ライムグリーンは外装パーツの入手性は良いのですが,フレームをグリーンにしないとどうもしっくり来ないのですが,今更フレームをばらして塗装する根性もないので同じく却下.

ということで真っ黒の左右を落札したのですが,外装一式を真っ黒にするのもなんだかつまらないので何か工夫が欲しいところ.唯一純正の名残があるタンクについてはデカールがしっかり残っていてそのまま使えなくはないのですが,黒ベースにピンクの色あいはこの歳になってしまってはどうしても乗っていて恥ずかしさを感じてしまうことでしょう.

で純正色を嫌っておきながらも純正からかけ離れた色は好きでないので,純正色だけどパターンがオリジナルであんまり違和感を感じることのない取り合わせでいきたい私.同じ黒ベースということになると,B6のライムグリーンがかなり黒の割合も多くていい感じ.モチーフはこの路線でいきましょう.

また今回パターンを工夫するとなった時点で,結構やり直しもあるかもと考えて塗装はやめてカッティングシートで対応することとして,作業はひとまず全ての外装部品を黒ベースにすることからはじめます.えっ?もともと全部黒ベースの外装じゃなかったかって?いやいや,確かにもともとは黒かもしれませんがライトカウルが紫外線を浴びまくって全然黒じゃないのです.むしろぱっと見の色相としては白の方に近いぐらい.これをなんとかしないと.

で,はじめは表面のささくれやデカールが貼られていた部分の段差をペーパーでならして黒を塗装してクリアでピッカピカにしようと考えたものの一向に塗装をかけられそうな綺麗な面には近づいて来ません.もうこうなったらスクレーパでも使って一気にこそぎ落としてやる!とスクレーパでシュイ〜ンとやってみたところ,そこだけ驚くほどに美しく仕上がってしまいました.正味削っているのは表面の数10ミクロンなんでしょうがこれは私を調子づかせるのに十分な仕上がり.

一気に全体をスクレーパでこそいだら小さなキズや段差をならしてスクレーパ作業は終了.これをそのまま裸で使うならクリアを吹くなり必要かもしれませんが,実際はカッティングシートで大部分が露出しないということで今回はこのままいくことにします.

一方タンクについてはピンクのデカールがそのままですが,デカールを剥がすと段差が残ってしまい下地処理が必要になるので今回はそのデカールの上にカッティングシートを貼ることにして,単なる清掃のみ実施します.また他の外装部品には下地処理が必要なかったので,次はデザインを考えてみましょう.色は黒ベースにカッティングシートでライムグリーンと決めたので,考えるのは唯一パターンのみです.ここでどうしてもタンクのデカールの上をカッティングシートでカバーしなければいけませんのでデザインに制約を生んでしまうのですがとりあえずどのようにデカールをカバーするか,そのパターンからシュラウドにどのようにパターンを流していくか,シートカウルはどうするかを大体決めました.図面も引かず,ホントに大体でしかありませんが,使うカッティングシートの面積をはじいてホームセンターで屋外用のライムグリーンのシートを購入することにしました.

さて,ここらへんであとは作業に取り掛かるわけですが,続きは次回.

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