リア周り(その1)

リアブレーキが綺麗になったら,今度はリアホイールの錆びがやたら目立つようになってしまいました.従って今度はリア周りをまとめてやっつけてしまいましょう.

といってもやることはホイールとタイヤとチェーンぐらいでフロントに比べればアイテム数はたいしてありません.でもリア周りはフロントにもまして錆びたネジが多く難航が予想されます.まあせいぜいネジの頭を飛ばさないよう注意するぐらいしか対策はないんですが…. まずタイヤですがこれはフロントのところでご紹介した奇跡の送料無料セットの片割れを使用します.サイズが純正より大きいので,チェーンカバーを細工しなければならないかもしれませんがそれはそのときの判断に任せることにします.当座思いつく入手しておかなければいけない部品というのはそれだけなんで,次は作業のことを考えて見ましょう.

まずリアホイールを外したいのですが,先に確認しておかなければならないのがひとまずこの作業において緩める全てのネジがちゃんと緩むかです.特に一見しただけで厳しそうなのが,スイングアームの先にあるチェーンアジャスターです.ネジの方はそうでもないのですがナットが左右の4つとも見事なぐらいのまっ茶色.ダブルナットの境目さえぱっと見て判断できません.

で意を決してメガネレンチをかけて一気に力をかけたところ,カチコーンという甲高い金属音とともにナットが回りました.ネジの側が錆びていなかったのが幸いして,ナットが回る抵抗が唯一ダブルナットの間の固着しかなかったためさして問題なくナットが緩んだのでしょう.反対側もそれぞれ2ケ目のナットについても問題なく緩んでくれ,一安心.

引き続きチェーンカバーを同じくまっ茶色のネジを緩めて外します.緩むかどうか心配なネジがひとまず全部緩んだので次はアクスルを緩めてジャッキアップし,ホイールを外します.ホイールからタイヤを外しフロントと同じようにリムの内外の錆びを落とします.リアホイールについてはフロントは違い他にもやることがありまして,あいにくすぐに塗装というわけにいきません.というのもまたしてもネジ.ホイールにはブレーキディスクを留めているネジとホイールのリム部分とハブを締結しているネジがありますがこれらがことごとく錆びていて,もし車体が完成してもあまりに危険過ぎて,もしかしたら私に全開走行することを自制させてしまうほどなのです.

もともとホイールを塗装することは決まっていたのでディスクは最初から一旦外す予定だったのですが,ある意味未経験であるホイールの分解に乗りださなくてはならないのが,かなりフラストレーションにはなっているわけです.でそのネジをどうするかですがこれがネジもナットも入手済み.というのも前回のKSRの歪んだフロントホイールがまだ後生大事に保管(庭に放置していただけ)されていて,幸運にもこのネジが全然錆びていなかったので,これ幸いと流用することにしたのです. 早速庭のホイールを分解して,ネジとナットを摘出.ホイールの芯ぶれが起きないよう使う方のホイールから1セットネジを抜いては錆びていないのに入れ替え,作業終了.4本とも綺麗なものに変わっただけでも,かなり見栄えの向上に貢献していることが実感できました. さてホイールが単体となりネジの錆びもなんとかなったところでホイールそのものの外観に影響する錆びを除去して,フロントと同じく塗装します.塗装そのものは何度も紹介しているのでここでも割愛します.

塗装の養生をしつつ,その間にチェーンの顛末をご紹介しておきます.まずKSRのチェーンですがサイズは420-120リンクです.530のサイズでさえ2000円台で調達する私としてはここは前人未到(?)の3桁台を目指さざるを得ません.しかも送料含めてでなければその満足感は半減してしまいます.探すこと3分(短かっ!).商品代金770円,メール便発送可.さすがに送料は200円であわせて970円.ギリギリ3桁に収まるので,そのオークションの終了まで待ち,他の入札者もなくそのままのお値段で落札.うーん渋すぎ.

一方,ホイールについては養生の間に入手しておかなければならないものが新たに発生してしまい少し悩む私.タイヤバルブです.もともとタイヤのエアが完全に抜けているのはわかっていたのですが,ホイールの作業をはじめてすぐバルブが微妙に傾いていることに気が付いたのです.根元を見てみるとかなり大きく亀裂が走っていました.確かにこのバルブはワイヤーロックをかけたまんま車体を押してしまうとそのL字型の形状も手伝って,即死してしまうと聞いたことがあります.そんな有名な逸話にこんな形でお目にかかるとは….

で,純正のバルブを購入してもよかったのですがちょうどこのタイミングで他に購入部品がなかったため,急遽ドラスタへ走って純正とそんなに値段差がなかったので購入.金色のバルブをこれ見よがしにそのまま付けることも考えましたが思いとどまってゴム部分をマスキングしてホイールと同じくシルバーメタリックで塗装.タイヤを嵌める直前の装着と相成りました.

そろそろホイール装着かと思ったら,まだまだなのです.ホイールを車体につけるにあたり,ここでもやっておかなければいけない作業がひとつ.というのもこのアクスル,アクスルナットの回り止めの穴がありません.良く見てみると回り止めのピンがせん断されて,残った部分が綺麗にシャフトに埋まっていました. こりゃなんとかしないと走行中にホイールが外れるなんて大事故につながり兼ねません.ということで埋まっているピンを摘出します.しかしピンの錆び具合が尋常でなく折れてしまっているわけで,そのついでという感じで残った部分も間違いなくシャフトに固着しております.しょうがないので,シャフトの穴よりちょっと細い釘の先を平らに削り,ハンマーで叩いたところ徐々にピンが抜けてきました.ちなみにピンはホームセンターで購入したもので対応.

これで晴れてホイール装着できるかな?と思いましたが,ここまで長くなってしまうと,次に続けざるを得ない私なのでした...

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