それは11月も終わりのほうのとある朝．すごい寒い朝でした．午前7時ごろ暖気をしてうちを出たのですが，100mもいかない交差点で左折時にバンクを入れた瞬間に股の間からZXRが居なくなりました．次の瞬間，地面に落ちた私が見たものは道路の対岸近くを路肩に向かって滑っていくZXR(T_T)． 
何が起こったかわからないままZXRに駆け寄り，まずエンジン停止．次に起こす私．外観よりもまず動くかどうか心配だったのですが，エンジンは大丈夫なようでした．敢えてエンジンをかけずに押して自宅まで戻ろうとすると，まずチェンジペダルが折れて道路上にぽつんとあることに気づきました．拾い上げ，突如ZXRが居なくなった現場まで行き，路面を確認します．
なんと天気はまれに見る晴天のくせに横断歩道の白線の上だけ凍ってました．ああ．そういえば氷点下ってニュースでいってたな〜．特にこの横断歩道は高い建物の陰になっていて，しかも車がひっきりなしに通るわけではないので，こんな状態になっていたのでしょう．霜が降りて，車が通過するたびに氷が一旦解けて引き伸ばされてまた霜が降りてを繰り返してこんなになったのでしょう．それにしても異常な寒さ．あ〜，こんなんだったら乗るのやめたのにな〜．ぬかったな〜．次に下回りを見てみると，すでに欠品情報のある”絶対壊してはいけない”アンダーカウルが割れている(T_T)．あれほど用心しなきゃと自分に言い聞かせていたのに〜．ステーも曲がってる．ああっ．．．．と後悔するも先立たず．自宅まですごすごと戻ります．自宅でより詳細な状況を確認すると，アッパーカウルの一部にも傷がありますが，そんな深刻ではないようです．不思議なことにウィンカーも割れてませんし，クラッチレバーも先端に傷がついただけです．エンジンに傷もありませんし，ホース周りから少し冷却水が漏れたぐらい．これは増し締めしたらとまりました．フレームや足回りも問題なし．まあ低速だったのと，滑っていった先に何にもなかったのが幸いしたのでしょうが，車が来ていたり人でも居たらと思うとぞ〜っとします．
私のほうはというと膝強打と擦り剥き，綺麗だった無印ラパイドにも傷が付いてしまいました．まあほとんど乗車位置から地面に落ちただけで，水平移動はなかったので幸いでした．それにしても，あ〜．ブルー．しばらく落ち込んじゃいそうです．何にしても氷点下の状態に何の用心もなくいつものような速度で左折したのと，いつも通りのバンクを入れてしまったのがいけない．悔やんでも悔やみきれません．妻は”近所でよかったじゃない”なんていって慰めともなんともいえないこといってますし．．．その日の晩，息子の話では登校中に同じく横断歩道の白線で滑って止まりきれなかったスーパーカブのおじさんが交差点に入っちゃって車にはねられ血だらけになっていたそうです．ぞ〜．皆さんもこんな日は日陰にある白線に気をつけましょう．といっても結果的にその日氷点下だったのはごく一部の地域だけだったそうで，なんともその日は奇妙な日でした．
それにしてもブルー．
