RD-X6改のハードディスク交換

我が家のHDDレコーダー東芝RD-X6改(500GBx2のHDD換装バージョン)がうちにやってきて早約3年.で,最近になってかみさんのこのRD-X6改への不満が私にぶつけられることが非常に多くなってきています.というのもこのX6改の調子がすこぶる悪いから.

まあ,操作性が悪いのはなんとか慣れたとして時々HDDの読み込み失敗のエラーが出てしまうのです.立ち上げなおすと問題ないようなのですが,そのたびにやれ録画したいのにできなかっただの,時間がないところで見たかった番組が再起動のおかげで時間がロスして少し最後の方が見れなかっただの,そんな感じの不満.で,それぐらいならなんとか受け流していたのですが,そうもいかない事態が.いつもなら再起動でなんとかなっていたのについに起動できなくなってしまい,それは何度繰り返しても状況が好転することがないとのこと.う〜む,以前から怪しいとは思っていたけどここまで早くHDDが読み込めなくなるとは...

で,かみさんにHDD交換を申し出るとかなり難色を示します.というのも中のデータをもう一度見たい,あるいはDVDに落としたいというのです.まあ,これをなんとかできないのかとメーカーにいってもまずまるまんまHDD交換になるわけですし,こんなファームまでいじくられた改造機を修理してくれるほど東芝もアマちゃんの会社ではないわけです.となるとHDD交換の前にできることは一つ.せいぜい中をあけてHDDコネクタの抜き差しと掃除ぐらい.で,埃まみれの本体を引きずり出して外側掃除.コストダウン設計が一般的な現在からは考えられない非常識に多めのネジを外してカバーをあけてHDDとご対面.ちなみに中のHDDはウェスタンデジタルのWD3200AVJSでした.中はそんなに汚れてはいなかったのですが,ひとまずエアをぶしゅっとかけて埃を飛ばしてコネクタを抜き差し.

さて,電源,ケーブル類をつなぎ電源投入.その結果案の定状況は変わらず.これで最低でもHDDの初期化が必要であり,HDDの中身は救えないことがわかったわけですが,それを聞いたかみさんはすこぶる不機嫌です.う〜む,だから大事なのはDVDに落としてけっていったのに...で,初期化の話をしているところにかみさんは途中でさも信用できない様子でいうのです.

それでもう壊れないの?

いやいや,世界中どこ探したって壊れない家電なんてないわけで,もういわば不老長寿の薬を世の果てまで探しに行けっていうぐらいの無理難題をいっちゃうわけなのです.う〜む,困った.そこまでこだわるならもうこの怪しさ満点のX6改をあきらめてここ1年とかで壊れる確率の低い新品のX9とかを買えば,レグザとの相性も最高だし,それでいく?と打診してみるとどうせ壊れるものにそんなお金は出せない.とこれまた無理難題.それならもうせいぜいこのHDDを交換するぐらい交換可能なモデルとして未だウェスタンデジタルからWD5000AAKSという500GBのSATA-HDDのが売られているのを確認して,その2台分のお見積りとともにうやうやしくHDD交換を進言してみたところ,”しょうがないわね!”というお言葉を得て精神的には耐えられないほど難航しはしましたがなんとか方針が決定.

結局そのときの送料込の最安値はamazonでして,二つ合わせて7000円台前半といったところ.確かに1TB以上が当たり前になってきているで500GBというのはバイトあたりの単価で行くとすこぶる高い買い物になってしまっていますが,1ドライブで3000円台というのは驚きで,それもamazonだったもんですから注文してから到着まで2日というスピード入荷.う〜む,本屋さんだと思っていたのにこんなとこが最安値でこのスピード.世の中変ったわ〜.

さて,HDDの箱を開けてすぐにまたX6改のカバーをあけて作業したいところですが,未練がましい私は,ここで一つ作業を挟みます.というのは現在までついていたHDDがハードウェア的に壊れたのかどうかを確認しておきたく,やっぱり初期化しただけでつかえるのかを見ておきたかったわけです.まあ,これは方針決定と同時にやっておけばよかったのかもしれませんが,まだ次のHDDが来る前にディスクを初期化するとかみさんの逆鱗に触れてしまいそうに思えたから今の今まで確認をためらっていたのです.だってもし初期化でまだHDDが使えることがわかったら,本体のエラー表示が通常の時計に戻ってしまい初期化したことがかみさんの知るところになってしまうんですもの.(←どんだけ怖がってんだ)

で,結局これらのHDDは初期化後どうであったかについては,難なく録画・再生ともできましたし,異音もありませんでした.う〜む,まだ使えるのに...ということでこれらのHDDは不本意ながらPCの中で使うことにして,作業を再開します.カバーを外しまだ使えるHDDを撤去(←しつこい).

それにしてもこのX6という機種.これでいいの?って言うほど中身はいい加減な作りです.まあ当時大容量HDDが高いこともあって同じ容量のHDDを左右対称に配置しているので配線の本数が多いのは仕方ないとして,その配線がどう見ても煩雑.HDD本体やケースのところどころに配線を這わせるためのテープがついていて,自作PCをいじっているよりもなんか原始的な感じがします.まあ,そんな気持ちを抑えてHDDをキャリアの上で換装したらキャリアをレコーダーの中におさめます.このキャリアを止めているねじも留めている箇所のバランスも悪いし,作業しにくいし最低...まあお客はそんな換装するわけないからこれを見て即商品の品質が悪いとは言えないんですが.

カバーを付けてまた電源,ケーブルをつないでHDDを認識していないので初期化してHDD容量がちゃんと認識されていることを確認したらテスト録画と再生して換装作業は終了.う〜む,なんかすっきりしないけどとりあえず一仕事終わったって感じです.

で,これを書いている時点で換装後3か月がたとうとしていますがX6改は全く壊れることなくうちで頑張っています.というか頑張っていないといったほうが正しいでしょうか?というのももともとここまで早くHDDがおかしくなったのもうちの息子が受験生でありながら時間もないのにAKBだのフジの女子アナだの出る番組出る番組ことごとく録画しては溜めまくっていくからに他なりません.それを重くみたかみさんが息子にX6改の使用を許さないため,実のところそんな稼働率でもないというのがことの真相.まあ,このまま受験生でいる限りはX6改の稼働率も抑えられ,HDD交換の効果は明らかにならないわけで,作業そのものもそうですがその効果の真偽さえもはっきりしないのでどうにも気持ちの悪いHDD交換と相成ったのでありました.

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