クラッチステンメッシュ

強迫観念からNINJAの進捗を無理やり上げようとすると,しわ寄せが来るのはZXR.NINJAのためにガソリンは抜かれるは,パーツの比較の為に色々とっ外されるし...で,あまりにも可哀相なのは今後調子が悪くなる予兆になっても困るので,ここでアクション.

実は前々から構想には有ったのが,クラッチ.握り込んだときのクラッチの切れ具合がなんだかおかしい.クラッチ切れ曲線を書くとこんな感じ.握りこみに遅れてリアクションがあるので,半クラのときに微調を利かすのが一苦労.タイムラグをあけてどかんと掌に反動が来るので握力はどんどん消耗するし,腕に力が入って肩が凝って仕方がない..はじめはこんなもんだったかな〜?という程度だったのですが,最近の症状が顕著なものになるにつれ,クラッチラインを疑い始めました.

本来,純正のクラッチラインは金属管の部分がほとんどで,ホースのへたりもそんなに影響しないかな?と思い込んでいたのですが,12年目の車体はやはりブレーキと同じくホースの経たりが明らかな悪影響をもたらしていることを知らせてきています.しかたなくステンメッシュ化となるわけですが,ここでやっぱりYahooオークションを徘徊する私が憎い...

ZXR-H1のステンメッシュホース長はアールズの適合表を見ると125cm.実物を巻尺で計っても125cm.で,たいていのクラッチラインはこれより長いのかな〜と思ってみていると,意外に短い.で,アメリカンのフロントブレーキラインで探してみました.すると...あるある.といっても140cmなんて長さのフロントブレーキライン.私には信じられましぇん.こんなに長いブレーキラインはそれ相応のフロントフォークが必要でしょうから,操安性とか大丈夫なのでしょうか?でも,世は空前のアメリカンブーム.そんなのは早々と高嶺の花になってしまうのでした.やっぱり気長に探そう...

そんなこんなで,NINJAのお世話にすったもんだしている最中.見透かしたように有りました.ステンメッシュクラッチライン.124cm.まあ1cmぐらいはいいじゃないですか.で,根性据えて落札.

到着したものはとても綺麗なので,早速付けます.ブレーキラインほど楽に行かないのはタンクの下を通すのと,クラッチレリーズのバンジョーボルトを緩めるのにレンチが入らないので,アンダーカウルを外さないといけないところ.といってもさくさく外して,レリーズ側ブリードバルブからフルードを抜いて,純正ホースを外します.金属管を外すのが結構大変では有りましたが,ようやっと抜けました.次に新しいホースを付けます.バンジョーの方向がちゃんと合っているか確認してからまずクラッチレリーズ側を付け,フレームに這わせていきます.金属管のように腰があるわけではないのでエンジンヘッドに接触してしまうかもしれませんので所々バインドして固定します.フォークとステムの間を通し,最後にマスター側を止めます.

さてフルードを入れ早速,エア抜き.さて,最近は面倒なのでビオレを使いません.クラッチレバーの握りやブリードバルブの開閉の頻度,タイミングが結構掴めてきたみたいで,最近はほとんど3分以内に大体のエアーが抜け,それを完璧にするため30分程度時間を置いてから再び作業を再開すると言う方法を取っています.こうすればビオレ を使わないでも十分.いや〜.馴れって怖い.

握りこんだ感覚はスムーズそのもの.どかんといった反動も無く,明らかに違いが見られます.


さて試運転.クラッチの繋がりはシャープになりました.でも今まで無意識にクラッチの握り具合を調整してきたのが不要になったので少しはじめはギクシャクしました.肩や腕への負担はどうかというと,結構楽になりました.渋滞のなかでも素直なクラッチの切れで,変に気を廻すことも必要ありません.うーん.満足.見栄えの話をすると,ブレーキとクラッチ両方とも赤青のバンジョー.なんとなくカスタムバイクって感じ.でも私にカスタムしているという意識は全くありません.だって消耗部品を交換しているだけなんですもの...(T_T)

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