Fタイヤ交換(D207GP)

この冬から春に向けてのメンテナンスにより,ZXRは機関の好調さに比して足回りの不調が目に付くようになりました.特にフロント周り.高速コーナーを13○からノンブレーキでアプローチ.倒しこみのために体重移動したとたんに

くにゅ〜

と倒し込みを一時だけ拒絶するような挙動.低速コーナーもハードブレーキングから倒しこみに入ると一旦車体が起きようとする.で,タイヤを見るとフロントのみビードの根元にひび割れが一周しています.きゃー怖い!実はこの症状と原因については年末に既に気づいていたのですが,この5月までほっておいたと言うのが真相です.つくづく自分のいー加減さに反省.まあ中古のタイヤで1年持ってないんだから,本当は経済的には全くお得でないかもしれません.一考を要しますね.うーむ.

足回り不調の原因まで特定できているのだから(サスのメンテをしてないってのも勿論原因の一つでしょうが)行動あるのみです.といっても次なるタイヤは入手済.もちろん古タイヤ.レースで使用したものを個人売買でGETしたと言うところはいままで通り.でも今回は銘柄が違いまっせ!銘柄が!DUNLOP D207GP.レースの中古であるからには当然の如くハイグリップラジアルです.前回まではかなり古いモデルのレース使用品だったのですが,今回はその鮮度にとことんこだわりました.ただしフロントだけ〜.フロント最新鋭(とまではいかないが)のハイグリップラジアル.対してリアは3世代前のミシュランツーリングスペシャル.この取り合わせがもたらす影響を誰が知ろうか?知りたいとも思わないでしょう?みなさん.

溝のほうは中央部8分(センターに溝がないのではっきり分からない(^^;),エッジ2分.私がZXRに乗る限りエッジは路面に接地することさえもないでしょうから問題ありません.交換作業についてはもう自分でやるのはあきらめました.といっても工賃は出きるだけ節約したいので,今回はFホイールのみ持ちこみでやってもらうことにしました.レーシングスタンドで後ろを浮かせて,不安を伴いながらエキパイ集合部に木片あててジャッキアップします.あとはシコシコ外しました.で,ものはついでと言うことで,CBRのほうもFタイヤが同様(いやそれ以上)になっていたので,こっちもレーシングスタンドがないながら苦労してジャッキアップして外していつものお店にTEL.

実はこのお店WEBがこの春新規OPENしたということで,店長にメールでいつ頃だったらタイヤ交換を持ちこみでやってもらいたいと言うようなひどい客(←私しかいないっツーの)の対応をしてくれるか聞いておいたのです.店長が留守の場合すぐに作業できないので,一応事前に到着時間を知らせておいてくれれば対応してもらえるとのことでした.でも個人売買の中古タイヤと言うのはあたりはずれも有るようで必ずしも交換に応じてもらえるとは限らないようです.一報いれて現物を見せて初めてやってもらえることになります.あとノークレームですし,古タイヤを引き取ってもらった場合は有料です.これらの悪条件の上にだれでも持っていけばやってもらえるという訳ではないのでもし私の真似しようなんて奇特な方は,良くお店と相談してからアクションしましょう(^^;.

ウィークデーの午前中,会社を午後出社にして車にタイヤとホイールを積み,出発.ついでに買い物に行くという妻と娘を連れて行きます.店では店長が早速と作業にかかってくれると言うことで作業見積は約1時間.その間家族でお買い物です.丁度1時間ぐらい経って,バイク屋に戻り,ホイールと古タイヤを受け取り,戻ります.速攻ホイールを取りつけて,その日は会社へGO.


さて週末.恒例の試運転です.まず,D207GPはタイヤのみを手で持ったときものすごく軽く感じたのですが,装着状態でのハンドルの重さはA59Xと然程変わらない様に感じました.走り出します.低速では倒しこみはあくまでもスムースです.直進中でも路面に吸い付くような感覚があり,ここらへんは明らかにA59Xと異なります.自然にフロントの信頼感が高まり,コーナーリング中の荷重も今までリア気味だったところがニュートラルにキープできます.リアもD207GPであったならこのへんはどう変わるのでしょうか?興味はありますが,実行に移すことはないでしょう(^^;.高速コーナーでは今までの不安な挙動が姿を消しました.フルブレーキングからのコーナーアプローチも寝かし込んだまんまブレーキリリースしても挙動がピタッと収まってきーもち良い!ZXRは古いからライディングも古のGPライダーのように肩肘張って乗らなくてはならないといった思い込みが,全くの独り善がりだったことが判明して,嬉しいやら情けないやら...まあ今回は比較的新しいタイヤですので装着後1年を待たずしてひび割れてくるようなことはないでしょう.しばらくは変な癖を忘れてZXRのライディングを楽しめそうです.

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