ベランダに屋根をつけよう(その3)

次の休みの日,朝から作業です.柱までは立ちましたので,ここに渡しの棒を載せます.これは結構な重さが有るので,まず既設の物干し台に載せ,そこから持ち上げました.しかし,ここでネジを締めてはいけません.というのは屋根下に渡したレールとこの渡し棒がちゃんと平行に同位に並んでいないと屋根の直角が出ないので,位置を合わせなければいけないのです.そのため,一番端につけるべき曲がった骨を仮留めしてその状態で直角定規を当て直角が出ているか確認します.2−3度渡し棒のほうをずらして,ようやっと直角が出ました.

ここでその骨をどんどん渡していきます.下からのネジ止なのでこれは簡単.ただしレース側は一部雨戸の収納ケースの真上に止める部分があり,その真下からネジを回さなければいけないので,電動ドリルが使えずちょっと大変.さあ,これでなんとか屋根のような形になりました.うちの娘もちょっと喜んで”屋根ができた〜.”といってくれました.それまではオヤジが家に穴を開けている破壊活動にしか見えなかったんでしょうね.

お次はその骨の間につなぎを入れていきます.これがまあ大手の製品と違うところその1なんでしょうかね.とにかくネジが多い.5スパンあるのですが,1本あたり4本のネジをつけなければいけません.しかもスパンピッチに対して,この棒が長いのですごい力で骨を押し広げてようやっとはめ込めるといった感じ.特に最後の分なんて世界びっくり力自慢大会さながら.

次は先端側の雨樋です.これも物干し台を利用してつけたのですが,どうも骨の先端の位置に微妙なずれがあるので,それをすべて合わせていれ込むのが大変.しかも手すりの上に乗っかっての作業なので右に行ったり左に行ったり.これでは命綱なんて着脱してる暇がない.という状況でなんとか嵌まったら今度は衝撃的な事実が...なんとこの部品に屋根のポリカーボ板を抑える部品がつくのですが,その下穴が空いていない.説明書ではネジをねじ込むとしか書いていないので,タッピングネジで自動的に穴が空く想定のようですが,そんなことを高所作業で片手で体を支えながら出来るわけがない.しかたなく下穴をこの状態で開ける事にしました.5つの押え板に対して3個所の穴なので結構な時間をかけて,折角買った命綱もあまりの移動の頻繁さにつける事もせず生命を危険にさらしながら一応作業しました.あ〜大変.それにここらへんは雨漏りしない様にコーキングをちゃんとしなくてはいけなかったりするのですが,あまりの作業の煩雑さにコーク材が固まってしまって,無理矢理押し出そうとしたらノズル先端がぶっ飛んでしまって手で塗る羽目になったり...

お次は15個所の新たにあけたネジ穴を利用して押え板を途中まで固定しておきいよいよポリカーボ板を張っていきます.ちゃんとした大手メーカー品であればここらへんは下側から取り付けが出来るようになっているようなのですが,あいにくこの屋根は上からネジ留めするようです.押え板はなんとか曲線に合わせるようなつもりで曲がっているのですが,それがちゃんと合っていないのでとても嵌まりにくいです.自分であらかじめ曲げて嵌めても目測を誤ってネジ部分で大きな浮きが出てしまうのでネジを押え込みながら回すのが大変.しかも手すりの上に立って,オーバーハングした屋根の柱を片手で掴んで体を支えているので,不自由なんです.そんなこんなでようやっと最後の一枚.で,で問題は一番最後の腕が届かないところにあるネジをどうやって止めるか?ということ.届かないものはしょうがないので,一旦家の屋根に上り,そこから止める事にしました.でもやっぱり問題発生.大体ベランダ屋根が殆どオーバーハングしているところを家の屋根にひょいひょい登っちゃったんで,今度はおりれない(激泣).助けを呼ぼうかと思ったのですが,妻に声をかけるとそのままレスキュー隊を呼んでしまいそうなので止めました.

結局えっちらおっちら雨樋を壊す事なくベランダ屋根を伝って,アルカトラズの大脱走のごとく何とか下界に達する事が出来てこのwebの原稿を書けているわけです.あ〜よかった

まだつづく

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