勝手口の交換(その6)

さていよいよモルタルの塗りに向けて,5日連続でもそれ以上でも入り浸ってやる〜.と意気盛んに乗り込んだホームセンターではありましたが,売り場をうろちょろしてもモルタルや川砂は見つかるのですが,肝心の防水シートがありません.売り場の人に聞いてもモルタルの下地用は扱ったことがないとのこと.プロの店に行こうかな〜なんて思いましたが,そんな店で1mだけ購入するのも情けないし,えらく敷居が高いので,ここは妥協して店員さんのお勧めの少し丈夫そうな農業用シートを購入.あと購入したのはモルタル10kgと,川砂15kg.こりゃ一緒に運ぶと重いわ〜.えっ?ラス網を買ってないって?ここはご心配なく.売り場でラス網を見ていたときに,軽量バージョンということでアルミ網が隣においてありました.あれれ?これ以前セフィーロのフロントグリル自作で使用したアルミのメッシュ板と同じ.それならとうちにまだたくさん余っているのを思い出して,購入しなかったのです.

さっそくうちに帰ってラス網の切り出しです.縦に長いもの,横に長いものをそれぞれどのように手持ちの網からとるかをほぼランダムな形状にモルタルを剥いでしまった部分の形状を測定して決めていきます.まあ,多少の誤差があっても多分大丈夫ということで,結構小さめにしてしまったところもありますが,なんとか手持ちの網からかなり効率よく切り出せそうです.マーキングしてニッパでパキパキ切っていきます.

が,これが結構大変.以前のフロントグリルの時は横長だったのでニッパを入れる箇所もそう多くなかったのですが,ドアの左右に張る部分は縦ですのでニッパを入れる部分が多いのです.途中からは手が筋肉痛になってきてしまいまして,息子に少し手伝わせたりしましたが,それでもフロントグリルを切り出すときの5倍ぐらいは時間がかかってしまいました.

でもなんとか全ての網が切り出せて,次は張り込みになります.まず防水シートならぬ農業用シートですが,これはもう少しの穴が明いてもいいという感覚でシートを張るときのホビーホッチキスでラス板の上に打ち付けていきます.本当なら多少モルタルの下にシートをもぐりこませてやったほうがいいんでしょうけど,実際そんな隙間はないので,そこまではやりません.多少モルタルに乗っかるところもありますがぎりぎりを狙って切り出し,ホビーホッチキスでつけていきます.まあ,ここらへんはプロだったらどうするのか全然わからずにやっているので,もし真似しようという人がいてもその結果については私は知りませんよ〜.

で,シートが一通り貼れたら次はラス網です.わざわざイビツな形状に合わせて切り出したものもありますので,その順番もさることながら,微妙に位置を調整しながら仮貼りをして見ます.結構いい加減に採寸して切り出した割りにうまくいったところと,そうでもないところがあります.前回サッシ部分に上から被せたアルミアングルと打ち付けた板の間には隙間が合ったのですが,今回丁度このラス網の厚みがこれとマッチしていて,後でモルタルを塗り込むと丁度その隙間がつぶれそうな感じになっていて,これはなかなかヒットであったなと感慨深げに各所チェックする私なのでした.ちなみにラス網の向きですが必ず網の一本一本の斜面が壁のほうを向くようにしなければいけません.これは上に乗るモルタルが重力で下に下がったときに壁に密着する方向に動くようにするためです.

さて,仮に置いたラス網が適当に既存のモルタルとの間に収まって落下するほど隙間がないのを確認したら,その上からまたホビーホッチキスを打ち込んでいきます.実は仮貼りしただけの状態では,本当にこんなのがモルタルの貼りつきを補助してくれるほどの効果を発揮してくれるのか疑問だったのですが,実際ホビーホッチキスを打ち込んでみるとなかなかの強度になってきました.これなら大丈夫でしょう.それでもホビーホッチキスを結構な数打ち込んだので,これがあとあと水漏れなどで悪さをしないかどうかが心配になってきましたが...

あと心配なのはこのままモルタルを塗り込んで既存のモルタルとなじむかどうかなのですが,今のところ既存のモルタルとその塗装に関してはそのまま切りっぱなしの状態.本当は塗装ぐらいは周辺まで剥いでおいて,後でそのつなぎ目が目立たないようにしたほうがいいんでしょうが,そこまでの完成度が果たして私に出来るのかしら?なんて悩みもあります.でもやっぱり周辺まで塗装を剥ぐと結構大変だし,傷口を広げてしまうような結果になるかもしれないのでやっぱりや〜めた!

で,ここまでやってそのままモルタル作業に移ろうかな?と思ったところで残念ながら雨が降ってきました.本当はあんまりこの状態で雨にさらしてしまうのはよろしくないのですが,雨が降った状態でモルタルを張ると,既存のモルタルとの間に水が入り込んで新しいモルタルのつきが悪くなる可能性があるようなので,ここは我慢我慢.まあ,ここで雨がラス網の奥にどの程度入っていくか見てみて,防水に難があるかどうかを見ることができるのもいいかもしれません.まあその下地が濡れてしまうと,どうしても完全に乾くまではモルタルを貼れませんから,この続きは次の週末ということになりますね.

実のところ当初の予定ではこのドアの入れ替え作業をゴールデンウィーク中に終わらせようと考えていたのですが,不意の雨のおかげでタイムオーバーとなってしまい少々しょんぼりしている私なのでした.でもこんなときこそあせらずに作業して,確実に進めたほうが良いのでしょう.設計事務所の社長も,モルタルと塗装はそれぞれ2日見積もっていましたから,モルタルの下地処理のみで1日ということはそんな遅い作業でもないわけよね?だったらこれでいいじゃない.と自分を言い聞かせるわけです.

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