実は目を付けたのはメーター.他の3台は輸出仕様だったり,輸出仕様に改造されていたり,もともと外車だったり色々ですが,メーターが何といっても私のより目盛りが多い.国内仕様のZXRに物足りなさを感じるほど私の五感は鍛えられていないし,そんなのが実感できる速度域は恐らく今後どんどん疎くなっていくものと思われます.一応メーター辺りに黒い箱がついているので,ものすごく昔に目盛りのないところまで針が行っちゃったのを見て,推定何キロなんてやったことはあるのですが,そんなことをしたいからではなくただ純粋に目盛りの多いメーターが付けてみたくなったのです.
で,すがる先はYAHOOオークション.実はZXRのメーターはH,J,L型でそれぞれメーターパネルのデザインが異なります.JやLでは目盛りが赤だったりオレンジだったりしますがH型は白.意外にL(M)型なんてのはレーサーに使われることがあったようで,フルスケールメーターがぽつぽつ出てきます.色違いのメーターを許容するかどうか非常に迷いましたが,拘ることにしました.で,探すこと2ヶ月.有りました.で,無理矢理落札.予定金額よりオーバーはしましたが,物はなかなか良さそう.距離計は現在の国内メーターよりは約5000kばかり少ないので,自分で進めようかなとも思いましたが,NINJAのように簡単には行かないようです.板金でケースがカシメられていて,開かないのでメーターギアを直接回さなければ進めることはできないようです.結局あきらめました.少なくとも今後ZXRをバイク中古市場に出すことはないので,まあいいでしょう.早速お取り付け.
週末の朝,妻と娘がお買い物に出た隙をねらってそそくさと工具とともに外に出ます.アッパーカウルを外さずに行こうかなとも思いましたが,何かと作業性が悪いので外すことにしました.メーターを留めているナットを外すのに指が入らないのでライトASSYも外そうかと思ったのですが,ちょっと面倒なので止めました.なんとかメーターケーブルを外し,メーターを外します.ここで,照明の配線を抜かなくてはいけません.これはメーターのボディにグロメットごと圧入されているだけなのですが,これが抜きにくい.上部の一つは簡単に抜けたのですが,下側のメーターギアのハウジングと干渉して指にかけるところがなくって大変です.で,結局力任せに引っ張ったのですが,案の定.急に抜けてしまって
しかたがないので忍者用に確保したメーターから電球を換装し,なんとかしました.まあこんな時にも慌てず対応出来るのはパーツに埋もれた我が家のグルニエのなせる業.ちょっと感心.で,あとはサクサク付けて出来上がり.でもカウルを付けてくる最中にパラパラと何かが降ってきた.あ〜.雪だ〜.ついに今年もこんな季節になってしまいました.本当は極寒の中でも試運転したい気分だったのですが,急遽中止.試運転は後日となりました.でも,コクピットの様子はどう変わったでしょう?うーむ.あんまり最近メーターも見ないで転がしてるのでぱっと見変わりませんな〜.まあ,最近とみに駐輪場に停めているとじろじろ見ている人が多いので,そのような人たちが逆車と勘違いしてくれればいいや.(←陰湿〜)
さて,試運転.まずメーターギアの嵌まり具合が余りにもあっさりしていたので,ちゃんと動作するかちょっと心配だったのですが発進とともに針がちゃんと動きました.でもいつもと違って20kぐらいでは動いたかどうかさえも分かりません.気にしているとメーターを凝視するあまり事故りそう.ユーザー車検のときの40kでの検査もいいかげんにやるとクリアできないかもとちょっと心配になります.さて一応動作という点では正常な速度を表示しているかというのも心配です.まず一般道の40k-50kで動いているところ,自分のZXRに乗っていて一番気持ちの良い回転数である4500r.p.m.と6速でのスピード(スピードは内緒),高速の側道での並走(危ないからやめなさい)などでスピードを確認しましたが,問題はなさそう.あとはユーザー車検のときの慎重さが必要になるところに気を付けておけばよいでしょう.
久しぶりにメーターを凝視して乗ってみましたが,普段如何にメーターを読まずにバイクに乗っているか痛感しました.ということは今回のメーター換装は乗っているときはまったくメリットがないということでしょうか?まあとりあえずですが,ZXRを駐輪場に停めたときのメーター一瞥の瞬間に全くの自己満足でしかない満足感に酔いしれるのが関の山ということでしょうか?うーむ.空しい...
