オーリンズリアサス(その2)

さて,作業!今日は娘が風邪を引いていて,外での作業をしていると寂しがって出てきてしまうのでちょっと気を遣います.でも,やらねばならぬ!いや,結構やらなくってもよかったりする(^^;.現在のところリアサスのへたり具合は4年経過して7000kmの走行で,あまり目立ってはきていません.ですから,今のところは換えずに,へたってきてから換えよーかなーなんて思ったのですが,走り出した汽車はもう止まりません.ほとんどなし崩しで作業開始です.

まず,アンダーカウルとサイドカウルを剥ぎます.次にアンダーフレーム下にジャッキをかまし左右それぞれ揚げていきます.少しずつ揚げていかないと転倒してしまいますので,ここでは少し注意が必要です.で,タイヤが回るか回らないかぎりぎりのところまで揚げます.で,さくさくサスを抜くのですがここでH1は変な所があって,リンクのボルトをぬくのにマフラーブラケットを外し,少しずらさなければいけません.多分設計段階ではわからなかった組み立ての不具合がこんなところにあったのではないかと思いますが,ちょっと笑えます.で,ここまではすこぶる順調.

オーリンズを持ってきて早速リンクやアッパーブラケットに当ててみます.私はリザーバータンクへのホースが出るところは後ろから見えるようになると思い込んでいたのですが,支点とその後ろに有るバッテリケースのブラケットまで距離がサスの出っ張り部分よりも短く,絶対にはまりそうにもありません.とりあえず長考の後,この向きにはめるためにバッテリケースを外します.実はH1はバッテリケースにその外の電装系もくっついており,それを外すのが大変.その上電装系を触るというのはH1のような低年式車には非常にデリケートな問題であまりやりたくないのは確かです.劣化してきている接点やケーブルに許容以上の力が加わってはいけないので,腫れ物に触るような感じで,それぞれを外しました.次に,バッテリーケースを止めていたブラケットを外し,リアサスを仮留めしてみようと試みました.このバッテリケースのブラケットがサスのアッパーブラケットの上面に止めて有るのですが,そのすぐ上にエアクリーナボックスがあって,ボックスレンチが入りません.ですがタンクを外して少々エアクリーナボックスを上に持ち上げるとスパナぐらいは入れて回せそうです.で,とりあえずやってみましたが,これが回しにくい.スパナを真っ直ぐ入れられないのでネジの頭なめちゃいそうでしたが,なんとか外れました.一応何か解決策が見つからないかと思い,サスをバルブを後ろ向きにして付けてみました.もちろんこの状態ではブラケットが付けられません.で,そのバルブが前に来るような取り付けかたが出来ないか干渉を改めてチェックしてみると.なんとぎりぎりバルブの部分がアッパーブラケットの板をよけているではないですか.

早速前後逆に取り付けてみます.すると想像したとおりなんとか干渉せずに収まりました.こんなことのためにタンクやバッテリケースまで取っ払ってH1は久々の丸裸.なんとも効率が悪いったら...ちょっと反省.さて,サスは仮留めを本留めにします.まず,ボルトの全てにモリブデングリスを塗りたくります.あとせっかくですからリンク部分もベアリングも清掃してグリスを塗り込みます.装着にあたってはジャッキを,ちょうど穴位置が合うような高さに調整して作業しました.どうしても微妙なサスの自由長の違いによって,ホイールの位置を腕力であわせる必要があるのですが,非常に疲れていたので,この方法にしました.トルクはちゃんとトルクレンチを使って...でも結構狭い隙間でレンチを真っ直ぐかけるのは難しくってちょっと正確さにかけるかも(^^;.

で,気になるリザーバータンクの設置場所ですが,当初想像していた左のシートレールの上から右に移りました.ただし,後ろにはリアブレーキのリザーバタンク,裏にはバッテリケース.しかもその表面にはテールへ回るハーネスが数本束ねられていて,とてもそこにリザーバーが収まるとは思えません.とほほ.気を取り直してほかの外した部分を付けていきます.久しぶりに気前良くばらしまくったのでネジの長さが合わないとか,そんな初歩的な混乱もありましたが,なんとかサイドカウルを付ける段になりました.

一応もともとの構想ではリザーバタンクをシートレールの上か下かに自作ブラケットでも作って付けようと思っていたのですが,そんなスペースが見付かりません.とりあえず,シートレールとタンクの間に傷が付かないように白いスポンジマットを挟み,長めのバインダ2本で止めることにしました.うーむ,レーサーライク.うっとり...しかし,その悦びもつかの間.恐れたとおりシートレールに対して若干奥にオフセットさせなければサイドカウルは取り付けられません.まず,位置を出来るだけ前に出し,リアブレーキのリザーバタンクとの干渉を防ぎます.そうするとちょうどサイドカウルとフレームの隙間からアジャスタが顔を覗かせるようになります.つぎに裏側に束ねられたハーネスを出来るだけ上方に押し上げ,そこにリザーバタンクが入るようにしました.

それでもサイドカウルを付けると,リザーバがサイドカウル裏のスポンジを押しつぶすような感じです.ちょうどそこにエア清流用の開口部があってその段差でリザーバを押し付けているような感じになります.フレームリザーバの傷とかよりもカウルが割れやしないかとハラハラしながらカウルを取り付け,作業終了.

出来上がった感じは,後ろから見え隠れする黄色いスプリングがなんとも素敵です.それに先程の装着のとき薄々感じていましたが,イニシャルの車高が少し上がったみたいです.まあ,中古で入手したので純正に対して何らかの違いがあるものとは思いましたが,車高があがってなんか精悍な感じになりました.また最近の肩の痛みとか気にしなきゃいけないのに格好だけで車高を決めようとする悪い思い付きが私を襲います.まあ車高調はついているのでいずれ無理が生じたときに下げてみることにします(T_T).

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