冬のライディングギア

ZXRについてはこの秋から冬にかけてあまりいじるものが有りません.あえて言えばNINJAの絡みで入手したバッテリを載せ替えたぐらい.載せ替えと言ってもこれまでのバッテリが調子悪くなったわけではなく,せっかく入手したバッテリを性能が落ちない程度に使ってあげましょうというのが目的でした.新しく載せるバッテリは買って一年とのことでしたが,とりあえずバッテリ液の補充と充電を行い,付けてみました.ライトやセルの回り具合からいって能力の低下は見られません.もちろん外したバッテリも液補充し再充電です.この夏はあまり距離が伸びなかったにもかかわらず結構液が減っていました.やっぱり暑かったからでしょうか.

まああんまりこんなこと紹介してもしかたがないので,今回は私のライディングギアについて紹介します.紹介と言っても自慢できる代物ではないことは,先だってのRAPIDEレストアの際に痛いほどお分かりいただいていると思います.そういった点ではまあ期待できる代物といえるでしょうか...?構成としては皮ジャン,皮パン,ブーツです.ツナギも値段的にこなれてはいるのですがあまり年間稼働日数が低い代物は我が家では御法度ですのでありません.

まず皮ジャンからです.これはもう15年前の物です.GPz-Fに乗っていた頃,当時大学生の私は冬場のバイク生活において"ちょっと厚めのジャンパーに下は重ね着"という方法で突き刺すような寒気から身を守っておりました.これは見栄え,機動性,経済性の全てにおいて難があり,これに用いられた衣服は風のバタバタのおかげですぐにぼろぼろになってしまうという状態でした.で,冬ももうそろそろ終わりかな?という頃に値が下がったのを機に親から支給された衣類代にちょっと食費から上乗せして(涙)購入したのです.いまだにスーツを除いて私の所有する衣類のうちもっとも高価な一品です.この皮ジャン,専門店で買ったわけではないのですが,バイク乗りには全くもってこいの構造をとっています.まず襟に金具とベルトが付いていて風の侵入を防ぐことができます.これは締め具合を調整できるのでマフラーを巻いていてもその上から締めることができます.袖の部分は2段に留められ,ちょっと厚めのセーターを着込んでも大丈夫です.ポケットが多い点も便利です.一点だけ嫌なところは前身ごろの一番下のホックが露出しているところです.これはタンクに直接ホックがヒットして塗装を傷つける原因となります.まあタンクパッドを付ければいいのですが,昔からあまり好きでないもんで(^^ゞ...それにシートの後ろの方に腰掛けることが多いので,普段あまり気にはなりません.

この皮ジャンは一度右袖のホックが一つ取れてしまって袖口の広くなる方のホックしか使えなかったためしばらくアクセルを握る腕が寒かったりもしたのですが,自分で補修して回復しました.ホームセンターで口径のあうホックを買ってきてもともとホックの付いていた穴に再びそれを付けたのですが,これが大正解.元どおりに使えるようになりました.けど写真のように2つのホックの色が違うのはご愛敬...ホックはオスメスたくさん袋に入った金槌でたたいてくっつけるやつで,確か380円でした.

所々皮の表面には傷がついたりしていますが,補修して何とか使ってます.数年前一度梅雨時にほったらかしにしていたらカビが生えてきて,困りましたが,現在はもう大丈夫です.全体的にくたびれた感は否めませんが,愛着があるので,今後もしばらくは使い続けるでしょう.

次に皮パンです.これは7年前ぐらいに近くのディスカウントストアで10000円でした.韓国製で,デザイン的にはなんか変な感じなんですが,値段の割に膝にカップなんか入っててお気に入りです.歩きにくいし(これは長所なんでしょうか?)...とっても寒い時にはもう少し腰上(後ろの方)があればいいかななんて思いますが,まあ有れば有るでトイレの個室で困るでしょうし(^^ゞ...それまではどれほど寒くてもGパンと下着でしたので,それから比べると天国です.これを脱いだ瞬間の下半身の寒さにその保温性の優秀さを感じることができます.

実はこれも補修歴ありです.写真では見えにくいかもしれませんがウェストの金具が玉掛けなんかに使う長楕円のリングになってます.はじめこれに付いていたその金具は太さ4mm程度の鉄製だったのですが,しばらく乗っていると徐々に開いてきて,ついには外れてしまったのです.この時なぜこの皮パンが安かったか気付いたのですが,時既に遅し.まあこんなことではめげないのが私です.家族サービスの合間を縫ってホームセンターを中心にちょうどこの部分にあうような金具を物色しました.

すると土木工事関連商品のコーナーにかなり頑丈そうな金具がたくさん揃っているホームセンターがあって,当該の金具を見つけたのです.これは太さが6mmもあり,かつちょうどベルト幅にもあったのですが,めっきが亜鉛めっきでその安っぽい外観はラシディングギアに不適当でした.しかし,その手の物に使われるからには絶対の強度を持っていると思い購入.付けてみたところピッタリ!それにちょっときつめに締めて腰を屈めても全く変形する気配なし.外観はどうせ皮ジャンの下に隠れることだし,何かの時には話のネタにもなるし...ということでそのままになっています.が,今となってはこれがアクセントとなっていてお気に入りのポイントになっています(うーん何が幸いするか分からんな).

最後に,ブーツです.これが一番最近になって入手したお召し物です.2年前でしょうか?一応銘柄はプリカーナです.これは某大型ディスカウント店にてサイズ不揃いの投げ売り品を購入したものです.確か8800円でした.もの的には前後に伸び縮みする部分がなかったりするので長靴っぽいんですが,一応オンロード用のものらしいです.こうやって見るとなんかかなりルーズな感じがするんですが,ファスナーを締めると結構ふくらはぎの締め付けがきつく,上記パンツとの相性も意外に良好です.これが手に入るまでは皮パンにProkedsのハイカットでしたので外観的にも情けなく,冬の遠出の場合でもできるだけ人目を避けていたのですが,それも無くなりました.

で,勘の鋭い人はもう既に感づいていると思いますが,これも補修歴ありです(爆).そう,写真を良く見てください.このブーツは一体何に履かれているのでしょうか?(答えはこのページの一番下で告白します.)これは今年になって補修しました.ある休日,私がいそいそとZXRに乗って出かけ,出先で歩いているとなにか足に違和感があります.ペコタンペコタンと人をおちょくるようなこの音は一体?と思って足許を見下ろすと...靴底が踵の方から剥がれかかっているでは有りませんか!?それにしても今年は良く靴が駄目になります.会社の安全靴(9年間愛用←愛社精神旺盛?)といい,普段はいていたトレッキング(約5年間愛用←物持ち良すぎ)といい,ブーツといい全て靴底が剥がれました(T_T).まあ前者2つは良いとして,せっかく手に入れたブーツがこんなことになってしまってはまた妻に安物買いのなんとやらといわれると家庭内の居場所もますます無くなっていくので,ここは補修です.といっても手持ちのボンドに良いものが有りません.靴の補修用というのもなんか汎用性にかけるのでちょっと購入には踏み切れません.そこで以前から知っていたボンドを購入しました.セメダインスーパーXブラックです(一部の人にはこのボンドを使ったことで大受けでしょう)...このボンド接着力や素材を選ばない点はもとより,くっついた後の収縮性が優れていて,このような補修にはもってこいに感じたのです.しかし,以前から知ってはいたもののこのボンドちょっと高い...まあ汎用性に期待して,お買い上げです.

作業そのものは簡単です.剥がれた部分の両側をアルコールを多めに付けたウェスで丹念に拭き取り,多めにボンドを付けていきます.そして靴底を元の通りに付けて靴の中に重いものを載せて養生です.このボンドの場合養生が実は一番大事で,ここでいい加減に圧力を掛けるのを止めてしまうと接着強度が低下し,また使っている最中に外れてくるなんてことが有るやも知れません.結局完全硬化まで2日を要しました.さて試運転においては比較的チェンジの回数アクションを大き目にして,試して見ましたが渋滞路含め200km程度走り込んでもまったく変化がありません.大成功です.この補修のおかげで今後長らくこのブーツにお世話になることでしょう.

やっぱりというか,こんな感じで私のライディングギアは全くお恥ずかしい状態ではあるのですが,個人的には非常に気に入ってます.なんというか全部黒で統一されているのも飽きが来ないというか,結局安く済んでいるのが一番のお気に入りでしょうか?まあメンテのコーナーですんで,全部に補修歴があってほんとによかった.(なんのこっちゃ)

(正解はコタツの足でした.)
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