リアステンメッシュ化

なんやらわからない方針にのっとり入手したZX-10用フロントステンメッシュ.CBRに短い方を使い,御満悦となったところで1本あまるわけです.そこで当然遊ばせておくのはもったいないということになります.で,当たり前のようにある朝ZXRのリアブレーキホースの長さを計っている私がそこにおりました.その結果はなんとピッタリ.もうZX-10のフロント左はZXRのリアのために作られたのかと錯覚する程の好結果にうずうずと装着の衝動が私を襲います.結局その10分後には作業開始してました(^^ゞ.

まず,シートカウルを外し,ブレーキフルードを抜きます.例のビオレ をブリードバルブに付けて,ガシュガシュとひたすら抜きます.このキャリパーはCBRとは違いブリードバルブを緩めた時の気密性においてはまだ問題が無いようで,あっという間にフルードが抜けていきます.次にそそくさと純正のラインを外します.この時点でも外したとたんに少しオイルが漏れてきますので,注意が必要です.ローターとかに掛かってしまうたちが悪いですしね.お次は新品のクラッシャワッシャと使いまわしのバンジョーボルトを用い,ステンメッシュに変えて仮留めをします.純正のラインはマスターから出て一旦インナーフェンダにあるバインダを3つ通過した後にスイングアームにゴムブッシュとともに固定され,ほぼアクスルの周りを180度引き回されてキャリパーに入ります.せっかく長さもバッチリなんだから,引き回しもできるだけ純正ライクに仕上げたいところ.問題になるのはブッシュをかましてのスイングアームへの固定.これは適当なゴムシートをステンメッシュに巻き,それを元々付いていたブラケットを変形させて付けました.

角度を微妙に調節して干渉をチェックしてからバンジョーボルトを本締めとして,一応外見的には完成.さて,エア抜きです.再びビオレを装着し,新しいフルードをリザーバタンクに満たします.ブリードバルブは開けっ放しで,ブレーキペダルとビオレを連動させて2回目のリザーバタンクへの継ぎ足しをすると一瞬にしてエア抜き完了です.あまりにも早くエアが抜けた様に感じたので用心のためにエアーが出なくなってからホース一本分ぐらい余分にオイルを通しましたし,奥側のブリードバルブからも抜いたのですが全くエアが出てきませんでした...多分これで大丈夫なはずです.ブリードバルブを締めてブレーキペダルを手で数十回押し込みましたが,以前よりもタッチが鋭敏になっているのが容易に分かりましたので,これにてエア抜きも終了.

見栄えですが,ステンメッシュとフローティングマウントのZXRキャリパーというのはNINJAのカスタム事例では良く見る取り合わせです.この部分だけ見ると,かなりやる仕様って感じです.ホースの長さもCBRの時と違い,計ったかのようにぴったりで納まりが良く.なかなか上出来.取り敢えず悦に入って作業終了.(作業時間:約20分)


さて次の週末.やっぱりバンジョーボルト流用の不安を補うため,オイル漏れがないか確認して,試運転です.確かにタッチが変化してます.ふにゃーと効いてつかみ所のなかったリアブレーキが足の裏の感触に非常に近い効き具合で,なんともgood!噂ではリアをステンメッシュにすると,ロックしやすいなどといわれていますが,決してそんな事は有りません.反って,感触がダイレクトな分,コントロールしやすく,収まりの良い停止ができるようになったり,コーナーアプローチで車勢のコントロールがしやすくなりました.リアブレーキを引きずっての小回りなんかもきっちり決まります.ちょっと上手くなったかも知れない.そんな勘違いをさせるような,甘く危険な感じがします(なんのこっちゃ).見栄え重視で,クラッチをステンメッシュにする人もいますが,もしかしたらそっちの見栄え以上の効果がリアのステンメッシュ化にはあるのではないかと思われます.でもこのZXR,クラッチの切れも少々怪しいものがあるから,クラッチのステンメッシュ化も検討したほうがイイカモ(T^T)...

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