復活への取り組み

今までのZXRとの付き合いの中でこんなに調子が悪くなったのは初めてなので,とっても面食らった私です.とにかくこの現象から対策を考えなければ...

まず現象は

・エンジンの回転が落ちた.
・ピックアップが鈍い.
・熱がたまる

です.これらの現象はそれまで起きていたボコつきとは違うように思います.いろんなWEBを見てみましたが,やったことと現象のくさいところを総合的に考えたところ,やっぱりという感じですがカムチェーンテンショナがくさいようです.そういえば,

・暗闇での作業であった.
・装着にあたりちゃんとしたジグを使ったのではない
・時間が無いので大急ぎで作業した
・テンショナーの取り付けのときに若干ネジが硬かった

などの背景,現象,感覚が記憶を手繰ると思い出されます.う〜ん,こりゃカムチェーンテンショナーの過度な押し込みによるものだな〜.間違いない.

まず確認作業です.次の次の週末,雨の上がったのを見計らって再びばらします.で,テンショナーのアジャスターを外す瞬間にこのトラブルの原因に関する自信が確信に変わりました.テンショナーがほとんど反動無く外れたのです.このタイプの場合はテンショナーのアジャスターを留めているネジを外すと徐々に押し出されてくるのですが,これが全然押し出されてきません.テンショナを取り付ける穴から指を入れてテンショナそのものに触れてみました.どうも奥に押し込みきられているような位置にいます.もう,この時点でこれが原因と特定できました.念のためオイルを抜いてみました.するとオイルの中に黒いプラスチック屑が無数に入っていました.これは間違いなくテンショナが過度な押し込みにより削れてしまった痕跡.う〜む.

さて,どのように復活させるかですが,現時点でセルを廻してもヘッド周りから異音があったりはしていませんので,バルブが暴れたり,ピストンに当たってしまったりはしていないようです.まずテンショナ,カムチェーンの交換とエンジン内の洗浄で修復は可能なようです.しかしここでZXRのエンジンレイアウトが復活を難しいものにしてしまっていました.それはセンターカムチェーンレイアウト.センターカムチェーンの場合テンショナの交換は腰下までのバラシを要します.そんな技量と根性は私は持ち合わせていないので自分での修復作業はあきらめました.かといってお店に頼む資金力があるかというとこれもまたないものねだりな感じ.

これはもう新たなエンジンを探すしかない.忍者などの足回り流用カスタムの種車として一世を風靡したZXRのことです,ちょっとすれば程度のよさそうなエンジンがある...はず.ということでしばらく様子を見ることにしました.

あ〜それにしてもインシュレーターの交換だけにしてしまえばよかったものをいらないところを触ったばっかりにこんなことになって本当に自己嫌悪

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