2回目の着せ替え(その2)

新たにタンクを購入することにしたわけですが,まあそれも普通にちゃんとしたものを購入するわけではありません.といってもオークションの情報や写真だけで漏れがあるかどうかなんてわからないので,とりあえずタンク内錆無しのものを狙います.当然そういったものでなおかつへこみのないものはとても高いので,必然的な流れからタンクキャップの後ろの天頂部に大きなへこみのあるものを落札しました.

さて到着したものはタンク内の錆は見たところ皆無.天頂部のへこみはこれは人があたった跡なんでしょうか?その人がどうなったかは考えると恐ろしいですが,そんな急激な曲がりも生じていないので,これは修正可能なレベルかな?ということで早速作業開始.

ここで登場するのが,そうデントリペアです.これを久しぶりにバイクのタンクでやってみます.やり方は前回セフィーロのほうで紹介しましたが,今回は結構広い範囲がくぼんでいるのでそれをどこから攻めるかが結構でした.真中をやるにもその両脇がへこんでいるので,変な変形を生んでしまうし,端っこも変なところから始めると変形を助長してしまいそう.結局エッジに沿った部分を左右2箇所ずつ,合計4箇所少しづつ持ち上げ最後にその中央を持ち上げる方式を考えました.

さてその方法でどうなったかというと,実は大成功だったりします.今まで練習で何度かニンジャのタンクを題材にデントリペアの使いこなしの検討を経験してきたのですが,その中でも秀逸.あまりにもうまくいったので,なんと今回はデントリペアで修正した面をパテ埋めすることなく使うという暴挙に出ることにしました.く〜!しびれる〜.

しびれるのはいいとして,中の錆については今のところないので特にコーティングもせずペイントになります.調子に乗ってペイントまで一気に来ましたけど,まあいつものごとく純正塗装は完全にはがすことなくペーパーで表面を荒らして,プラサフを吹いて開始です.プラサフは塗ってから1週間放置.一応表面の均しのために600番ペーパーをさささっとかけます.このさささっの時にも天頂部のへこみはまったく気にならないので,ちょっとうっとり.プラサフのあとはいつもはホワイトプラサフの上に白に仕上げたいところはクリアを吹いていたのですが,今まで何度かこれが原因と思われる仕上げの不良があったので,今回はクリアを吹かずにライムグリーンをマスキングして塗ります.これも乾かしに1週間.

この状態で青いラインの部分を .マスキングして塗ってまた乾かしに1週間.う〜む,ここまで非常に順調.順調すぎてとっても怖い.

さて最後の仕上げのイサムの2液クリアのお時間〜.ということである晴れた朝に颯爽と塗りの開始.しか〜し,ここでアクシデント.塗り始めてわかったんですが,イサムのノズルがなんと欠けているんです.おかげでスプレーが荒く,塗装面がなにげにみかん肌.しかたなく他のスプレー缶からノズルだけ取ってきてやったんですが,もうぜんぜん駄目.やっぱり専用のノズルでナイトだめ〜.これをまさに好事魔多しというんでしょうか?缶をぶつけるときに壊さないようにちゃんとノズルを外してやったのにノズルのちょうど口の部分がすでに壊れていたなんて...ちょっと怒りモードで買ったホームセンターに怒鳴り込もうと思いましたが,やり始めてしまった塗装は途中でやめるわけにいかないのでしぶしぶ続行.

また1週間の乾燥後の出来上がりですが,これがやっぱりいまいち.少し磨きを入れてみましたが,みかん肌もはじめの段階でできたものが最後まで残ってしまったようで,いつもの光沢とは少し違う.う〜む.

とうことでもとのタンクには劣る出来ですがもうこれはしょうがない,とにかく出来上がったタンクを忍者に搭載しガソリン漏れをチェック.結果は問題なし.まあ,漏れはないので全体的には成功なのですが悔やまれるのはノズルの破損です.でも一応ちゃんと出来上がったのでとりあえず久しぶりのライムグリーンニンジャを改めて堪能します.やっぱり着せ替えは楽しいわ〜.

さて,あまったタンクですが部屋の中で場所ばっかりとって邪魔なのでちゃんと漏れがある旨明記してヤフオクにオブジェとして出品していたら,長らく何順もしたあとようやっと売れていきました.まあオブジェとしてはとてもいい出来だったんで,第2の人生を末永く送ってくれよ〜とタンクにも必要のない愛情をいまさら注ぐ私なのでした.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT