カウル習作(その1)

季節は真冬.さて冬といえば絶好のレストアの季節.でも屋外でがんばるのはちょっと億劫.去年もこんな事を書いてましたが,やっぱり今年もやってしまいました.外装のレストア.実は私の忍者の外装はレストア品,ほとんど新品を織り交ぜて結構綺麗なのはもう揃ってます.でここまで揃えるのにいろんな傷物を集めてきたのですが,グルニエにずっと保管されているこれらがもう限界.特に場所を取るアッパーとタンクは最高5ヶずつを保有していた瞬間もあり,もう既に妻の眉間の深いしわが消えることがなくなってしまいました(T_T).で,余ったものはゴミとして捨てるのも辛い.レストアしてみましょうというのが,今回の趣旨でございます.

タンクは今のところウレタン塗装の装備が揃っていないので,アッパーから手掛けてみます.実は部分補修のような感じでアッパーは1ヶ確保済みなので,今回は遊んでみましょう.忍者は一回転ぶと結構高価なアッパーカウルがウィンカーの付け根でパッコリ割れてしまう事で有名です.で,当然割れ物として出回っているカウルには当然このような物も多く,皆さんあきらめて新品のカウルを調達し,割れカウルを売ったお金でなんとか間接的に出費を抑えようという売り手の方が多いわけです.

一方,最初からカウルにあるウィンカーを諦めてセンターカウルをとっ外して社外ウィンカーを買ってきて擬似フレームマウントにしてしまうという方も居られます.で,そういった場合に元々ある穴をどうしましょうか?となる訳ですが,この穴をご丁寧にふさぐ三角形のパーツも売りに出されているようでこれをお使いの方も良く見られます.また社外カウルの場合は,この穴を最初から用意していないケースもあり,まあ人によっていろんな対策があるものだなーと感心すること頻りです.

さて今回のレシピで用いるカウルは,このウィンカー取り付け部が左だけほとんどぶっ飛んでいるもの.ウィンカー取り付け部分がほとんどぶっ飛んでいるので,ここはかの有名な"型取り君"かな〜?という感じもあります.でもそんな処方は既にいろんなバイク雑誌やWEBでも紹介されています.

一方うちにはカウル以外にも割れた外装パーツがいっぱい有ります.これを使ってウィンカー取り付け部分なしのアッパーを起こしてやろうというのが今回の方針です.さてどうなることやら.

・一日目
さて,まずウィンカー取り付け部分についてはぶっ飛んでいる方と残っている方とが有ります.今回はこの部分を埋めてフラットにしなければいけません.で,残っている方は周りより出っ張っている取り付け座の部分もある訳で,これを丸まんま除去してしまいます.これは本来糸鋸なんかがあればいいんでしょうが,私は無理矢理ナイフで穴を掘り,その穴を起点にして弓のこの刃を入れ,切っていきます.休日の子供たちが昼寝をしている隙をねらってやったのですがその2-3時間のうちにたくさんの工程を進めようと欲張った割に,この除去作業に1時間近くを要してしまいました.しかもかなりな運動量になったので,こんな真冬の暖房無しの室内でちょっと汗ばむくらいでした.

さて,ここで延々続く作業にお付き合いいただくのも皆さんには苦痛でしょうから一旦改ページです.続きは次回の講釈で...(芥川調に)

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