カウル習作(その2)

中途半端に一日目の途中で切るあたり,何やら魂胆がありそうですが,そんなことはありませんのであしからず(^^;.

ちょっと汗ばんだ後は,小休止の後,穴を埋めなければいけません.まずなぜか私の工具箱にはセンターカウルの破片があり,これを使ってみます.といっても曲率や厚みなど微妙なところで使えない部分もあり,まあ完璧に塞ぐことは出来ないかもしれません.一方,左右ともほぼ三角形に開いた穴は上下の面の合わせが走っていて,ここに全くの一枚を入れ込むとパテ埋めが大変です. ですからカウルの稜線に合わせて2枚の破片を入れていくことにします.

また,面が出ていない状態で形状を合わせるのも難しいので,カウルの表面にシリコンオフを塗り,透明な幅広のセロハンテープ(約50mm)を貼ります.カウル表面は微妙にRが付いていますので,テープはこの時若干緩めに貼っていきます.こうすればカウルの破片を内側から形状に合わせて入れ込むのに余裕が生まれ,所望するRが得られるようになります.勿論そこに入れ込む破片もシリコンオフしておき,後々の接着剤や塗料の付きをよくしておきます.まず下側の面に合わせた破片を削り出します.これは先ほどの弓のこの刃と鑢を使って形状を合わせます.Rについては大体忍者のセンターカウルのRはアッパーのRと近い部分が各所見られますので,適当に切り出し,形状を合わせてテープの面に貼り付けます.どうしても空いてしまった隙間は適当な破片を入れ込んで後の接着剤やパテの量を少しでも少なくし(←せこい),後々の工程を安定したものにするよう工夫をします.またまたここで1時間半程度費やし,ついに子供たちは起きてきてしまいました.ここで小休止.

お次は夜.接着剤の出番.ここで使用する接着剤は何がよかんべ?と考えてみたのですが,やっぱり一番いいのは"デイトナプラスチックリペアキット"かな?このキット.グラスファイバ入りなのだけど,今回のウィンカー部分はは裏から貼り付けるのにフラットなところが無いのと,無くても十分強度であるとの判断から使いませんでした.ここで用心するべきは滴れ.両側のウィンカー部分の両方一遍に接着剤を流し込んでしまうと片側が上を向いてしまい,猛烈に滴れてしまうので注意しなければいけません.私は片一方ずつやることにしましたが,あいにく個化には一日を必要とします.ここは気長に行くことにしましょう.

実はこのカウルは他にも割れがあって,スクリーンの取り付け穴の縁が一部かけていたり,手前のインナーカウルの取り付け穴の周りが割れていたりしますので,その部分の補修法をここでご紹介します.

1)スクリーン取り付け穴のまわり

ここは完全に割れが開いていて三角形型に欠けが生じていますので,ウィンカー取り付け部と同じように破片の形を合わせ埋めて,接着剤を流し込みます.この時テープは穴に接着剤が流れ込まないよう丸めて突っ込んでおくと後々の処理が簡単になります.また,この部分は取り付けられるスクリーンの精度が一般的に悪く,場合によっては大きな力が加わり続ける部分で,ちょっと後々の割れが心配ですのでグラスファイバシートを形状を合わせて貼り込んでその上から再び接着剤を塗ります.

2)インナーの取り付け穴

ここはもとからかなりな力が加わって割れたようで,取り付け穴のある面全体が剥がれて浮き上がっているのですが,これが元に戻そうにも変形が治らず,接着剤をしてもその後の工程で取りきれるような平面が作れません.仕方が無いので割れの根元の変形部分で一旦切断し,テープを使って再び接着剤で止めるという対策を取りました.ここも取り付け穴にテープを丸めて突っ込み,穴の中に接着剤が流れ込まないようにします.

さて,この日は片方のウィンカー部分と上記2箇所の接着で乾燥させるところで作業終了.

・2日目
ここで出来ることはもう片方の接着だけです.同じように接着剤を埋めて,感想.この時気づいたのですが,昨日貼ったウィンカー取り付け部は,何かの拍子に外力が加わったのか表面が若干凹んでいました.うーむ.本当は面一だったのに〜.ちょっとショック.だから続きは次のページでね(引っ張りすぎかも).

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