カウル習作(その3)

・3日目
接着剤の個化を待って,その次の週末まで時は過ぎました.この手の接着剤は混合比が微妙に違うと固まるのが異様に遅かったりして焦って作業すると元の木阿弥になってしまうので,満を持しての作業です.

一応この上にパテをかけるのですが,出っ張っているところはペーパーで落としていきます.番手は120.多少粗く削り込んでも,このあとパテをかけますのであまり心配しなくてもよいのですが,出来るだけ関係無い部分を削らないよう気を付けると,次の工程のパテの範囲を小さく抑えることが出来ます.で,出っ張った部分がなくなれば次はパテです.パテはホルツの薄づけパテ.適当にこねくり回して圧力をかけ,塗り込みます.この時,私の場合練り合わせは利用価値のなくなったCD-ROMの上で捏ねます.結構手のひらサイズだし,たわみも少ないので無駄なくパテを取ることが出来ます.それに今回のような場合はできるだけ綺麗に仕上げたいので,添付のへらなどは使わず指を使います.手荒れとかを気にするとこんな事は出来ませんが,私の場合はイケイケですからこんなことやってしまいます(^^;.微妙に圧力や塗る範囲,厚さを調整できるので,結構いいです.でも手の脂とか気にすると本当はいけないのかもしれませんが...サンデーぺインターだけに許された暴挙なのかもしれません.作業の方はスクリーンやインナーカウルの部分も綺麗に盛れたら作業はおしまいです.でこの状態で2-3日置かなければいけません.パテのマニュアルにはすぐにでも乾くようなことは書いてありますが,ここは用心して完全硬化を待ちます.

・4日目
さてウィークデーのど真ん中ですが,パテを削っていきます.

240番〜600番のペーパーで,ゆっくりと力をかけず削っていきます.力をかけすぎると固まったばっかりのパテがぽろりと落ちてしまったりしますし,何よりも磨き傷が深く付いてしまうとそのリカバーが難しくなります.今回は塗り込みに少々足りないところがあって,ほしい面より凹んだ部分が出来たので,シリコンオフして再びその部分だけパテ盛りしておきました.また2-3日放置しなくてはいけません.

・5日目
さて次の週末.パテの追加塗りの分の表面を出します.追加塗り部分のみを面出しするのは非常に難しく,前回出した表面との繋ぎの部分を良く観察しながら落としていきます.少し細かい600番のペーパーで全体の表面を軽く荒らし,表面を出します.ここであまり強い力を加えると,やはり必要以上にパテを剥ぎ取る形になってしまい,またやり直しということになり兼ねません.時間をかけて丁寧に表面出しします.また,特に稜線部分についてはまっすぐに出来ているかどうか細かくチェックを入れながら作業を進めます.指で触って引っ掛かるところ,また削りすぎているところがが無いかチェックして,表面だしはおしまいです.

次にシリコンオフしてからプラサフです.塗装はホルツのプラサフを使います.庭に風呂のかき混ぜ棒を立て,その先端にカウルを引っかけます.この状態でプラサフを吹きます.私は原則としてプラサフは一層だけ軽く薄く吹くだけなのですが,段差が少し残っているところのみ5-6回吹きます.こうすれば後の研磨で面が出せますので安心です.もし出なくっても後で重ね塗りしたりするだけで大丈夫の場合が多いですから.でも本当は下地を完璧にするほうが効率が良く,かつ仕上がりも美しくなるようで,その手のプロの方に言わせるとこのやり方はあまりお勧めではないようですが(^^;.ここで再び乾燥を待ちます.以前十分に乾燥を待たず磨きを開始したためにやり直しになった記憶があるので,用心して2日間乾燥させます.

・6日目
乾燥したら次は磨きます.だいたいここでも#600のペーパーで磨きます.表面が綺麗になったら,多少薄いところはあてムラになっていますが,この上には塗装がのるので問題ありません.なんとなく美しい姿が蘇ってきて,期待は高ましますが,色々くどくど説明したもんで,ここで次のページへ...(←またじらす〜)

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