Fステンメッシュ化

タンクのほうはまあまあの出来.機関はどうかというと走ってみなくてはわっかりましぇーん.で唯一いやな感じだったのがブレーキ.低年式車に特有のブレーキのやれです.CBRと同じように,ブレーキレバーを握れば握るほど握れてしまうレバーがどうも不安を感じさせます.リアはいいとしてフロントはしっかりと利いてくれないと...でステンメッシュ化です.こんなものはフレーム入れ替えをやってからでも良いのですが,なぜかやってしまいました.

というのは使えそうなステンメッシュを入手済だったのです.G1はA6までと同じく,フロントフォークの下部にアンチノーズダイブの機構がついています.このため,ステンメッシュ化するに至ってはその分岐の前後のホースを購入する必要があります.A7以降はアールズのキットで16000円ぐらいですが,A6以前はこの分岐の有るせいで26000円も掛かってしまいます.で,YAHOOオークションです.でもNINJA用というのはそうそう有りません.有っても人気が高くって高嶺の花.仕方なく他の機種の者を探すのです.候補としては水冷に切り替わる前後のGPZシリーズ.GPZ1100A,750,750F,1000RX...有りました!GPZ1100用.保護チューブのないちょっと古いもののようですが結局落札したのです.

でもGPZ1100とNINJAを比べると微妙にキャリパーが違います.従ってアンチノーズの分岐からキャリパまでが長いのです.ゆえに長さを若干詰めなければいけません.モノはアールズのステンメッシュなので,オリーブを購入してきて詰めることにします.

まず,バンジョーを緩めます.これは簡単.でも緩めるときにクラッシャワッシャと触れる側面に出来るだけ傷を付けないようにせねばなりません.次にオリーブを外すのですが,なかなか外れません.スリーブを奥に押し込むのですがなかなか入っていきません.両手でスリーブとホースを押し込みますが,この時急に外れてしまいステンメッシュが指の腹に刺さってしまいました.いででででで.痛みも然るものの,なんかステンメッシュをいじるときってなんとも怪我がつき物のような気がしてならないですね...ちょっと情けないっす.さて気を取りなおし,ホース長さを詰めます.長さについては物に合わせて切ることにします.表で計ってマジックでマーキングして室内に持ち込んだのですが,それでも失敗を恐れて少し長めに残す私が憎い...で,切るのはどうするかというとブレーキホースの場合,とにかく直角に切らなければいけません.はじめは弓のこでやってみましたがステンメッシュがばらけて無理.次にペンチで粗く切ってステンメッシュを開いて中のホースのみ直角に切断.その後ステンメッシュを幾つかの分けてニッパで切りました.なんとか綺麗に出来たので,ここでステンメッシュとホースの間にオリーブを入れて,バンジョーを締めます.

なんとか出来ました.で,数日後に付けてみることにします.ちなみにブレーキレバーの握り心地は現在のところいくらでも握れてしまって,しかも利きにつかみ所がない感じ.ハイスピードからのブレーキングに不安を覚える仕様になってしまっています.早速付けてみましょう.ここで一つ心配事が...750NINJAとA6までのNINJAのアンチノーズダイブの機構を嫌われる原因の一つがホースの値段であるとすると,次はエア抜きのやりにくさ.ブリードバルブがアンチノーズや分岐部分を合わせると左右で合計6箇所.なんとまあ複雑なんでしょう.うまく行くのかしら...で,さくさくっと付けてみました.つけるのは簡単.ここからがお楽しみのエア抜きです.いつものビオレ が登場しました.勝手知ったる片押し1ポットですが,ブレーキフルードを継ぎ足せど継ぎ足せどエアーが抜ける気配が見えません.どうやらビオレをあせってガシュガシュやってからブリードバルブを緩めるとブリードバルブが脇から外気を吸ってしまうようでどうも進捗が思わしくありません.しかたなく息子にシートに座ってもらいリザーバタンクの残り量のチェックとブレーキレバーのニギニギを担当してもらいました.結局これに切り替えてから程なくエアーが抜け,6つすべてのブリードバルブからエアーが出てこないのを確認して,念の為その作業を一巡させてからブリードバルブ全部を締め,ニギニギやってから作業終了となりました.
作業時間:約150分

出来あがりです.それにしてもちょっと長すぎたかしら?でもこれぐらい無いといまいち自信が持てなくって...やっぱり素人作業ですね.微妙な曲がりが格好悪いといえば格好悪いし,かえって格好いいと言えなくもないような(^^;それにしてもこのアンチノーズダイブがあるせいで,ブレーキ周りの弄りに制限があるということと16インチの好みが分かれるということでカスタムがフロント周りに集中するという初期型なんですが,私もこのようにこだわってやってみるとなかなかの達成感があって爽快です.


作業終了時点ではまだ公道を走れませんから試運転というわけには行きませんので,とりあえず取りまわしのときなんかの感触で効果を確認します.レバーを無限に握りこめそうな感覚は無くなりました.ついでにブレーキパッドの清掃とスライドシャフトのグリスアップやピストンの清掃もいっしょにやったので何が一番利いたかはわかりません.でも以前よりは数段良くなったはずです.しかし時代の違いからなのでしょうか?ZXRと比べるとガチッと利く感じでもないようです.まあこれは車検を受けてからじっくりとインプレッションするのが良いのでしょう.あせり過ぎですな.この数日後バンジョーからフルードがもれていないかチェックしたり,ブレーキホースの加工という非常にデリケートな作業をフォローする意味での作業がありました.それに自分のせいではありますが予想以上に長いホースを半ば無理やり押し込めているので,ホースに負担が掛かっているかも知れないという不安もありました.やっぱり命に関わる部分だけに念には念をです.その結果どうやらフルードの漏れはないようで,私のホースの加工に問題は無かったようです.で,このホースには保護チューブが巻いてありませんので,スパイラルチューブを買ってきて巻きました.これを巻くとますます往年のカスタムNINJAみたいで格好いいかも(どんどん危険な方向にいっているような...).それにしてもフレームの組みかえの時にせっかく抜いたエアーが再び入ってしまわないかちょっと心配...良く考えると作業の順番が逆ですよね〜.まあもともとの進捗も悪いのでこんなところで許してくださいよ〜.ぎゃははは.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT