仮組み(?)その1

外装もあらかた揃い,細々としたパーツはないものの組み上げがそろそろ現実のものとなってきました.季節はもう冬を迎える準備をするような頃.なんとか寒空の下長時間努力する必要の無いように頑張っておきたいところなのと,仮にでも組んでしまわなければどのパーツが足りないのかわからないというのも何かと困り物なので,ものぐさな自分を無理矢理奮い立たせて,仮組みを進めることにしました.

ここで"なぜに仮組み?"と疑問に思われる方も居られるでしょう.実はこれが家の配置に大きく関連しております.うちのガレージは隣のうちと並ぶようにして玄関前に自家用車2台のスペースがあります.2台分と言っても隣の家もうちも2台の車を停めると人の行き来も不自由な環境になってしまいます.うちはこのスペースに2台目の車の代わりにバイクや自転車を置いているのですが,そのスペースもZXR,CBR,子供を合わせた3台の自転車で既に満杯であります.必然的にNINJAを組むスペースはどこにもありません(T_T).

で色々物色した挙げ句,スペースを見つけました.庭です.といってもそんなスペースが潤沢にあるわけではなく,芝生でそこを全部埋めるのに8000円しか要しないというような大きさです.まあ狭さは何とかクリアするとして,問題は搬入,搬出経路です.絵で書くと簡単なのですが,家のその玄関前のスペースから庭までは一段上がった隙間500mm程度の通路しかないのです.しかもその両側は直角コーナー.そこにバイクを通すのは壁に大穴開けてくださいと言っているようなものです(オイオイ).で苦肉の策で,プランを練りました.それは

(1)まずバラバラに搬入する.
(2)庭で仮組みをする.
(3)いろんな箇所の確認やレストアを行う.
(4)搬出する.(組んだ状態でもバラバラでもよい)

(4)があまりにも行き当たりばったりなのはもう皆さんの驚かないでしょう.もう自分にも呆れ果てておりますです.ハイ.

さて実行に移そうかな〜なんて考えつつその週末に入る前,運良く妹がやってまいりました.エンジンを運ぶのを手伝ってもらおうと思っていた妻が,腰が痛いとかで明らかに"逃げ腰"なのは予定通りとして,代わりの労働力が天から降ってきたような状態に,いきなり朝から妹をまくしたて"第一回輝け兄弟パワーリフト大会in千葉"の幕開けです.

まず作業着に着替えさせ,玄関に養生をします.玄関先からまず玄関にあげることが第一ケルンであります.さて久しぶりにエアーキャップから顔を覗かせたG1エンジンはあたかも"遅い!"と私を責めるような感じでどっしりと腰を据えています.なだめるように体勢を整え,妹の持つところと自分の持つところを決めて玄関めがけて"エイヤッ!"と持ち上げます.ヘッド側を抱えるように私が殆どの過重を持ったのですが,結構辛い...妹を先に玄関にあげ,玄関に敷いたエアーキャップにエンジンを置こうとした時,私の手がずるっと滑りました.

ベコッ

変な音を立てエンジンが玄関に座りました.この時点で私は既にヘロヘロでした.このまま朝飯というのも嫌なので,根性を振り絞り,庭に面した和室の濡れ縁の前(第2ケルン)までまた妹をまくしたて運びます.なんとか室内から出してあとは庭に下ろすだけになりそうです.しかしここでしくじるとサッシを変形させたり,思わぬ怪我をしたりします.目指す地べた(ピーク)はすぐそこです.この時点で私はさらにメロメロになっていました.もう正常に思考回路が回りゃしません(@_@).今度は妹に急かされるようにダンボールを濡れ縁に敷いて養生し,庭に無事タッチダウン.このあと庭の端に仮置きするため,転がして行きましたが,定位置に収まったエンジンを目の前にしてまたしばし恒例の目眩を噛み締めておりました.はっと気付き,先ほど変な音がした玄関へ.案の定フローリングが10mm近くも凹んでる〜(T_T).ああっ!また目眩が...もううちの玄関周りガッタガタ...結局その週はこのショックから立ち直れず,なーんにもできませんでした.とほほほ...(つづく)

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