燃料系のトラブル(その2)

まず疑ったのは電装系.ハーネスのセット間違いなんかがあって,点火系に障害があるのかな?とか思って隅から隅まで調べ上げました.でも問題ありません.次はイグナイタ.もしや6000回転以上でリミッターが利くような変なイグナイタが刺さっているかも?と思いましたが,フルパワーの物をつけても750Rのものを付けても同じ.

うーむ...やっぱり燃料系かな〜.まず疑ったのは燃料フィルタ.タンクのさびの発生にあたって,前のオーナーが付けていたのですが,今回は花咲Gで全く取りきれたわけではないので用心のためそのまま付けておいたのです.これが燃料の供給の邪魔をしているのかも?と考え,外してみました.でも変わらず.うーむ...まあ錆びなんかは詰まっていないし,そんなに負荷になっているとは思えないのでやっぱり問題無しなのかな〜.で次は負圧キャブであるがゆえ,燃料供給に必要な負圧の掛かりが甘いのか?と考えました.キャブと燃料コックのニップルを清掃し,ホースを交換しました.ホースバンドも掛かりを確認しました.でもだめ.ここで,夜になってしまいました.明日以降の作業の方針を決めます.

回転が上がらないのではなくアクセル開度1/2以上で調子が悪いのだからそのパートで重要な役割を果たすキャブの部品に何らかのトラブルを抱えているのではないかと考えました.となるとメインジェット,ジェットホルダ,ニードルなどが怪しい...まあ,なんかしらトラブルがここで見つかるであろうと決めつけておきます.

さて次の日,キャブの分解です.まずニードル.番手が違うのではないかと思い,他に所有している750Rキャブのニードルと照らし合わせてみましたが,同じ.汚れもほとんど無し.組み付けも問題無し.次にパイロットスクリューの戻し数を見てみました.まあパイロットスクリューは1/2以上の開度で聞いてくるわけは無いのですが一応...で,1.5回転戻しでそろっており問題無し.次はメインジェット.詰まりは無いようです.番手も同じ.一応キャブクリーナで洗浄しておきますジェットホルダについても細かい横穴をチェックしましたがちゃんとキャブクリーナがびゅーっと出てきます.問題無し.

で再度組立てて,付けてみました.で,だめ.うーん.いったい何なんだ〜!???


ついに折れました.以前から持っていたキャブに交換します.といってもそのまま使っては新たなトラブルで何をやっているか分からなくなってしまうので,清掃,調整を行ないます.といっても先程やったチェックや清掃を再びやるだけですが...もともとの保存状態が良かったので,汚れのこびりつき等も無く,スムーズに作業終了です.

で,付けます.今回,キャブの着脱だけで8回行なっていますが,いつも手間が掛かるのは,エアクリーナ側のインシュレータのねじ込み.樹脂を侵さないグリースを塗ってムリンと入っていくはずなのですが,なかなか入っていかない.これでもインシュレータは一回新品になっているようで私が持っているものとは柔らかさが雲泥の差なのにな〜.体力も使うし,入りにくいところに手を差し込んでの作業で肩もこるし,長時間のあいだ中腰でやるので腰は痛いし...

で,火を入れます.むむむ?いいぞ!なんでか分からないけど回転がスムーズに上がる.9000回転まで問題無し.解決!はじめ負圧チューブのねじ込みが甘くてガソリン漏れも有りましたが,すぐに復旧できました.やれやれ,これでなんとか見たところ正常なマシンに仕上がって訳で.感無量です.ふぅ〜.

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