シート張り替え(その2)

さて4月の第一週末,満を持してシートの張り替えを実行です.まず従来からついているシートを除去します.写真のように所々破れてます.ホチキスの針をなりふり構わずラジペンで抜いていきます.たまに勢い余ってシートに手を打ちつけたりして結構痛いです.ぽろぽろとシートフォームのカスが落ちてきますが,今回はシートフォームは交換しませんので,シートフォームは出来るだけ大事に扱うようにしときたいですね.

古いシート地が外せたら,早速新しいシート地をフォームの上からかぶせ,必殺の洗濯バサミ攻撃で伸ばしていきます.もともと柔らかいシート地なので楽々伸びていきます.しかし柔らかすぎるので洗濯バサミの先端で傷がついてしまわないようちょっと神経を使います.表面のしわの状態を見ながら最適と思われるところまで伸ばして,まず悦に入ってみます.うーむ綺麗だ...

本当はこのようにセットした後,型紙を作り,その縁に一段強度のある生地を縫い付けて,その外周を纏り縫いしたものをシート地として使うのですが,そんな面倒なことは素人には無理なので,このままです.

洗濯バサミで形を整えた後は,ホビーホッチキスで止めていきます.ここで1点トラブルが.先週の実験のときのように針がすんなり入っていかなかったのです.おかしいと思い,いろいろやってみましたがダメです.仕方がないので,一旦途中まで入った針を真鍮のブロックで押し込みます.そうこうするうち,なぜか針がすんなりはいっていくようになりました.後になってわかったのですが,針を2セット,ホッチキスに入れて作業を開始したのですが,この状態では針を前進させるばねの力が強すぎて,針が刺さる時に抵抗になってしまうようです.このため針を押し込むばねの力が弱り,奥まで入っていかなかったのです.まあこんな程度で針が奥に入っていかなかったりするわけですから,本当はホビーホッチキスではなく6000円するガンタッカを買った方がよかったのでしょう.あとホビーホッチキスの使い方のコツは普通のホッチキスと同じです.シートと垂直になるようにセットし,押し込む瞬間決して針口が動かないようにします.結構これには力がいります.半分も打ち込まないうちに汗が噴き出てきました.

順番としては,はじめ前後の部分を止め,左右のフラットな部分に移ります.最後に複雑な形状の部分を折り目をつけながら止めていきます.ホッチキスの力がいまいちなのか,このような部分では浮きがどうしても出てしまいます.この場合も真鍮ブロックで奥まで押し込みます.

次に裁断です.10mm程度の縁生地を残し裁断します.この部分は一回折り返しておいてその部分を今まで止めた部分と合わせ,2重になるようにホッチキスを止めます.生地を合わせ縫いして強度を保っていた部分を補強するためにちょっと知恵を使ってみましたが,うまく行きますかどうか...その分ホッチキスの針の量が多くなりますし,生地の寿命からいくと純正品の方が優れているのは確かですがね.

この頃になると慣れたもんで,ミスショットはほとんどありませんでした.しかし出来上がりを裏から見ると純正の状態と比べ,針の量が異様に多いことが分かります.まあこの辺はご愛敬です.出来上がったものを眺めまた悦に入ります...うーむ綺麗だ...サイドの部分にちょっと引っ掻き傷みたいなのが入ってしまいましたが,これは私が作業中にシートを誤って真鍮ブロックの上に乗せてしまったためです.生地が思った以上に傷つきやすいので恐らくこのシートの寿命は短いでしょう(T_T)...

とりあえず,完成品のNINJAに乗せてもみすぼらしさを感じない程度には仕上がりました.あとシート生地の選択さえ間違えなければ,数千円でシートの張り替えが出来るようになりました.大満足です.NINJA完成の日を心待ちにしながら,このシートはエアーキャップに包んで大事に保管しておきます.


完成!

うーむ美しい...


裏側の針の数が多いったら!

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