タンクレストア再び

さて、下回りは何とか落ちついたNINJA。ついにガソリン周りをいじります。といってもいきなりキャブをつけるのではなく、その元から手をつけます。それはガソリンタンク。タンクは内側少々錆浮き、概観ちょっと傷有り(凹みなし)、ストレーナー、燃料計まわりのゴムパッキン交換必要といた状態。こんな状態でいきなりキャブをつなげれば詰まるはガソリンが漏れるはろくなことがない(はず)。よって徹底的にやります。といってもまずは概観から。

ものはヤフオクで概観は以前入手したもので、中身はガソリンをある程度満たしていたのですが、それ以外の部分で少し錆が浮いています。外観は傷があり、それを部分補修をする前提でサフェーサーのみ部分的に吹いておいたものです。この上から部分補修します。といってもサフェーサーは部分的に吹いたものの他の部分はいったんペーパーを掛け、荒らして脱脂します。で、ルミナスポラリスブルーの部分にあるKawasakiロゴをマスキング。シルバーとの境目より下もマスキングしまとす。

早速塗装開始。今回は色がついた部分と下地のクリアは普段のホルツの缶ペンを使いますが、ガソリンタンクですので、上塗りのクリアにだけはちょっと工夫です。実はライコランドのセール期間中にマジョーラの2液性ウレタンクリアを入手したのです。それまではガソリンタンクはやっぱりせっかくあるコンプレッサでウレタン塗装かな〜?と思っていたのですが、これらが安くで売られていたために、今回はそれを使うことにしました。

さて、例のホルツ缶のブルーメタリックとクリアを吹き、ひと段落してから、Kawasakiロゴをはがすときに非常事態発生!作業中タンクは水平にスプレーできるよう、下に園芸籠をしいて嵩上げしておいたのですが、これが裏目に出ました。ちょっとマスキングをはがすときに本体に力がかかった瞬間、タンクがぐらっと傾きました。でも指で支えるわけにはいきません。半乾きの塗料を指で支えると指紋がばっちりと残ってしまうし、剥離させてしまうかもしれない。ああっ!悩む!そうこうしているうちにタンクは芝生の上に落ちてしまいました。きゃ〜!でも落ちた先が芝生だったのと落下速度がゆっくりだったので、縁の部分と、一部芝生の葉の先端が着いた部分にダメージが付きましたが、たいしたことはありませんでした。でも、ちょっと反省。

お次はシルバー部分。ちょっとあせってマスキングシールをはがしたので、一部塗装がはがれかかったところも有りましたが(←せっかちは大敵)、気を取りなおして次の日あらためてシルバー部分を塗ります。シルバーもクリアと交互に重ね塗りをしてなんとか終了。でマスキングを剥がして、しばらく時間を置きます。

さていよいよ今回のメインイベント.クリアの塗りこみです.マジョーラのクリア缶は2液性なので,どうやら頭の部分を何かにぶつけて中の容器を割るようです.で,コンクリにタオルに包んで打ち付けるとなかなか割れない.ついにスプレーの頭が壊れてしまいました.なんとか中身は割れてくれたようで,スプレーが出るには出たのですが,ためしに吹いてみると,スプレーの出口が変形したためか微妙にアワアワ.いきなり泡が表面についてしまった(T_T)どうやら,破損した吹き出し口ではちゃんとスプレーできないようです.うーん,悲しい.ちゃんと最初っから”こわれやすいので注意してください”とか書いといてほしいな〜.それかショックを加える時用に何か他のダミーをつけるとか...

今回は仕方がないので他のスプレー缶から吹き出し口を移植してやることにしました.とほほ.で,今まで私はアクリル系のスプレーばっかり使ってきたわけですが,今回のマジョーラクリアはそれらに比べると結構厚塗りしても垂れないようです.で,いい気分になって塗っていると思わぬ落とし穴が!ちょっと距離感を誤って,泡が立ってしまいました.うーんアクリルだとちょっと近いだけでは厚塗りになるぐらいで対して影響がないのに,えらく現象が違います.仕方がないのでとりあえず塗りを続け,一缶使い果たして終了.一缶だけなのに結構な厚みで塗ることができ(都合5回),結構これはお徳かも?サンデーペインターの方がまとめて塗るときにはこの缶は心強い味方になるかもしれません.

さて,数日後磨きです.400番から丁寧に徐々に番手を上げつつ磨いていきますが,磨きの途中からアクリル塗料との違いが明らかです.以前からショールームなどにあるカスタムマシンの塗りを見るたび,どうすればこんなに綺麗につやが出るのか不思議だったのですが,どうやら今回これが出ました.ようは同じクリアでもアクリルとウレタンでは仕上がりが違うということででしょう.磨き上げ,しばらく感銘に浸ります.うーん,最高.でも泡が残ったり,一部マスキングを剥がすときについた傷などまだまだなところは多く,久しぶりの外装レストアに,用心しつつ取り組まなかった自分を反省します.また,このウレタン塗料を使いこなすのにはしばらく練習が必要かもしれません.まだまだ精進!

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