Fフォークレストア

エンジン,フレームときたら次は,フロントフォーク.実は庭の部品取りはフロントフォークがついていました.ところがこれが使えない(T_T).オイルは漏れているは,インナーに錆が浮いているは,それが可動部にも及んでいるは...

オイル漏れは何とかするとして可動部に錆が浮いているのは頂けない.せっかくオイルシールを交換してもすぐに漏れてきてしまう可能性があり,渋ちんの私も流用をあきらめたという次第です.しかたなくYAHOOオークションで程度のよさそうなフォークを探します.本当はA7以降のフロント周りにしたかったのですが,A6以前であればフォークのみの調達でとにかく済む.特に粗大ごみをだすのも有料化された昨今ではこんなところにこだわってホイールやハンドル,ブレーキ周りを捨てるのもなんかもったいない.よってA6以前で我慢することにしました.フロント16インチ,アンチノーズダイブ,AVDSも意外に違和感なく乗れることが前回の750Rの製作において実証できましたので,タイヤの選択肢以外は不満なくいけるでしょうとまたまたお気楽な判断です.

で,A4,A5の程度のよさそうなもの発見.でもオイルシール要交換とのこと.この時点で自分でオイルシール交換という心の中の魅力的なささやきに負けてしまっていました.早速落札.オイルシールを交換しなければならないのにこんな値段なんて...最近値段的な追求があまりなく落札しているので,結構な出費です.もう少し慎重にならなくては...

で,ものは届きました.やっぱりオイル漏れがすごい.インナーにも若干の錆が浮いているのは誤算でしたが,こりゃまずい.まあ可動部にはありませんし,もとのものよりずーっとマシ.我慢しましょう.

で,オイルシールとダストシールは少なくとも交換なので,早速注文.あとはフォークオイル.丁度ドラスタのセール.ここは全品15%OFFに期待してKawasaki純正の10番を購入.さて,程なくオイルシール到着.早速作業.

作業といっても生まれて初めての作業です.フォークの構造を理解するところから始めなければ.NINJAのA6以前のものはエア共用のフォークを使っています.エア圧は0.3kという感じで,そんなには利かない感じですが,AVDSとエアの絶妙なコンビネーションがあの乗り味を生んでいるのでしょう.エア圧をかけるのは片方だけなので,バルブはちなみに片方しかありません.こんな設計今でもするんでしょうかね〜?

まずボトムケースのドレンプラグを抜いてオイルを抜きます.すると...セメント色のオイルがどろどろっと出てきました.ちょっと驚き.ちょっと酸化が進みすぎていて変な匂いがします.大体抜けてきたところでドレンを閉めて,次はトッププラグを抜かなければいけません.ここでは一旦三叉に取り付けて,その状態でプラグを回します.

プラグが取れたらスプリングを抜きます.オイルが垂れないようにウェスをあてて引き抜きます.次にマイナスドライバーでインナーに傷を付けないよう気をつけながらダストシールを外します.全集をまんべんなく外していき,完全にアウターから抜けたら,フォークを三叉から外します.次にインナーを逆さまにし,スプリングの下の受けを外します.

さて,ここからは本来専用工具が必要なところです.ボトムケースの下側からーを止めているねじを外さなければいけません.インナーの中にある部品はは自由に回ってしまうので,これが回らないように抑える工具が必要なのですが,これがありません.どれだけ回しても緩みはしません.始めは当たって砕けろでやっては見ましたが,どうやら工具無しには無理なようです.従ってここからはいつものバイクやサンにお願いします.

といっても持ち込むのは分解したフォークとオイルシールとワッシャやサークリップのみ.一応バイクやサンには持ち込んで作業はお願いしました.が,その依頼内容を自分で考え返すと...私ってなんとも困った客!

次の週末には出来上がったという連絡があり,取りに行きました.その週末はお祭りがあって時間がなかったので取り付けは出来なかったのですが,一週待って作業.まず作業にあたって間違えてはいけないのはオイルの量.オイルレベルと,オイルの量については750R(G1,G2)のサービスマニュアルによるとレベル360-364mm,量が294-302ccです.レベルを正確に計るにはもうそこらへんにある棒を突っ込んで計ろうと思っていたのですが,問題は量です.メスシリンダなんて無いのでオイルジョッキでも使おうかなと思っていたのですが,どう見ても正確ではない(T_T).で,使ったのはペットボトル.294-302ccの真ん中の298ccの水を入れ,そのレベルをマーキング.要は水はほぼ1g=1ccなので,重量を計りながら水を満たすことで298ccをマーキングしたのです.で,乾かします.これで,メスシリンダーの代用品の出来上がり〜.

お次は庭のNINJAのフロントを持ち上げて,フォークをバイクやサンから帰ってきたものに入れ換えます.スプリングが無く,縮まっているのを伸ばしてエア抜き穴をビニテで蓋します.ここで綺麗な赤のオイルを入れ,ちっと伸び縮させてからレベルを計ります.そこら辺の棒を突っ込んで真ん中あたりでどれぐらいか?ということなんですが,読みにくい...結局エイやで決めてしまいました.さて,スプリングをいれ,蓋をしてから一旦外して左右で大きな違いが無いかチェック.若干の違いもあるようですが手で押したぐらいではわかりません.でも買ってきたばかりの状態に比べると全然感触が違います.やっぱり新品オイルは良いな〜.

庭に置いた状態で付けてみて感想は?うーむ,やっぱり銀色のボトムのほうが好き...昔G1に乗っていたころは88年-90年.で,そのころといえばNINJAはA4-A6のころ.この年代の銀色のボトムがうらやましく思っていたのです.A7-A9のボトムも銀色なのですが,やっぱりAVDSのついたボトムのほうがデザイン的に素敵.こんなことですっごくやる気が沸いてきました...(←単純すぎ)

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