前後タイヤに実際使うものを入れたとなると,時々刻々と劣化が加速するわけですから今後は早急に実走できるようにしてやらなければいけません.あとは ガソリンを入れてバッテリを積むだけなんですが,どうも前に進むのが億劫な私.それは以前の750Rの時にキャブの不調があって火を入れてからわざわざキャブを換装しなければいけなかったのが思い出されて...
でもようやっと重い腰をあげて作業開始です.まずガソリンをタンクに満たさなければいけません.で,車のトランクにタンクを載せてスタンドへ.最近のセルフスタンドでは凶悪犯罪防止のために車のガソリンタンク以外への給油は禁止されているようで,普段利用しないセルフでないスタンドへ行ってガソリンを入れてもらいます.それでもポリタンクやなんかに給油してもらうわけではなく,れっきとしたバイクのタンクに入れてもらうわけで凶悪犯罪のイメージからはかけ離れてはいるんですがね.で,普段よりも高いガソリンを入れてもらい,やめとけばいいのにそれでもほぼ満タンにしてしまった私です.
さて,この状態で忍者にガソリンを載せるのですが,一点問題発生.キャブへのガソリンホースが硬化してひび割れてしまっていました.このため,PRIMARYのところにコックを持っていくと,ガソリンが徐々に漏れてきます.およよということで対策を考えます.手持ちのガソリンホースは同じく古いものなので,持ち出して新しくつけたとしても同じことになってしまう可能性が高い.で,この状態はホース全体にいえることかというと実はそうでもなくてコックに刺さっていた部分がもともと拡がっていたのでその分ひび割れている上に硬化も進んでいるようです.
ということは少し短く切ればその部分は延びていないのでひび割れもないし,密着もいい分漏れも起きにくいのでは?ということで早速先端を15mm程度切断し,コックにねじ込みました.今度は大丈夫.でもここはすぐに交換しておいたほうがよいみたいですね.
さていよいよ車のバッテリにブースターケーブルをつなぎ電源供給し,いよいよ 火入れです.車のエンジンを掛け,忍者のセルを回します.ところがセルの回りに問題はありませんでしたが,何回クランキングしても一向に火が入りません.しつこく回していると,突然
まあ,兎に角点火タイミングがおかしいので起きているに違いないのですが,むやみやたらといじくり倒すのはよろしくない.一旦冷静になって他の不具合がないかを確認すると,フロントブレーキのスイッチが逝かれているようでブレーキランプがつきません.以前は確認したときは大丈夫だったのですが...で,スペアのマスターからスイッチだけ引っぺがして入れ替え.難なくブレーキランプは点灯するようになりました.
ここで一旦うちに入り,サービスマニュアルをむさぼり読み,webで情報収集します.しかしあまり有効な情報はありませんでした.まあ特に忍者がバックファイヤを起こしやすいなんて話はありませんし,そういった類のトラブルであれば自分でなんともできないということになるので,とりあえず自分の今までやった作業を思い起こしながらトラブルシュートです.まず,バックファイヤしているということはプラグに火は飛んでいる証拠.以前プラグを抜いてセルを回して火花が飛んでいることやプラグの先端が汚れていないことを確認しておいてので,点火そのものは問題ないと思います.それにバックファイヤといっても一旦エンジンがかかって起こるわけではないので,点火時期が微妙にずれているというようなこともないでしょう.
ということは点火時期がちょうどサイクルの半分ずれていたりといった状況であることが想像できます.で,そんな事が起きるとしたらまず考えられるのはイグニッションコイルの誤配線.そういえば以前の750Rはもともとの配線を見てメモをとりながらハーネスを外したりしていたので,誤配線は起こしようがありませんでした.しかしながら現在の900Rはちょっといいかげんにそこら辺の記憶をたどりながら配線したので間違えている可能性があります.
で,そこらへんが怪しいということでコイルの配線図を見てみます.#1,#4のコイルは赤黒,#2,#3のコイルは赤緑の配線をつなぐようです.再び作業に入り確認すると,おおっ!案の定逆に刺していました.で,ホースの件もあったのでちょっとだけ持ち上げた狭いタンク下の隙間に手を突っ込んでコイルへの配線を入れ替えている最中に妻子が戻ってきました.なにやら急ぎで買い物に行きたい様子.私としては勇んで火入れを再開したいところでしたが,これにお付き合いすることにしました.
で,そんな状況でほっておくのも気が引けるので,買い物終了しての帰宅後,暗くなってから作業再開.
さてまだエンジンの暖かい車にブースターケーブルをつなぎ,忍者のセルを回します.
あ〜でもかかって良かった!