またウォータポンプから!

さて,なんとかエンジンのかかった我が忍者.自走前にチェックしておかなければいけないところは山ほどあります.まず,高温下での各種動作.ちょっと回転を上げてしばらく動かしてどうなるか?です.早速チョークを若干引いたまま20分程度動かしました.

すると.水温計が右に倒れるや否やファンが廻りだす前にクーラントがもれてきました.それもウォーターポンプ周辺です.ありゃりゃりゃ?ここは新品のパッキンで完璧に漏れを何とかしたはずでは?漏れている箇所を見ると,やはり例の吐出側.しかももれる量がすごく多い.もうバシャバシャという感じなので,これはウォーターポンプのパッキンではなく,本体にヒビでも入って,そこから漏れているのでは?と想像しました.ウォーターポンプについては使えそうなものは手持ちにスペアはありませんので,新たに購入しなければならない.そう考えるとちょっと背筋が凍りました.

エンジンが冷めるのを待って再びクーラントをキャップを外して注入すると,すぐにクーラントが漏れ出します.どうやらすべてのクーラントが漏れ出してしまったようで,漏れの状況は高温時,通常時ともあまりかわらないようです.う〜ん,本当にウォーターポンプそのものが割れているかも?

早速ウォーターポンプの様子を見るために外しにかかります.しかし,すぐに原因はわかりました.以前交換したパッキンをエンジンへ伸びるパイプを外して見てみたら,あら?真っ二つに裂けている.どうやら新品を無理に狭い隙間に押し込んだので,せん断破壊してしまっていたようです.で,取り付けてすぐの常温時にはこの避けた片方がとりあえず漏れを食い止めていたのが,高温になって圧力がかかったとたんにずれて漏れが発生してしまったようです.それにしても見事に中央部から裂けていますね〜.当時は冬でしたから手がかじかんでなかなか挿入できず,長いネジを使ってフランジを無理やり締めこんだので,こういったことが起きたのでしょう.反省反省.

早速スペアの新品パッキン(素人でこんなもん持っているのは珍しいでしょうね)をうちから持ち出し,今度は破壊させないように耐熱グリースを差込口に多少塗ってから慎重にパイプをねじ込んでいきます.本来はマフラーまで取り去ってからやれば,徐々に回転させながら出来るんですが,エキパイの間の隙間でしか回転できないのでなかなか中心があった状態でスムーズに入っていきません.でもここで癇癪を起こしては元も子もないので,本当に時間をかけて挿入していきました.ほとんど入りきったところでネジも締めて,クーラントを入れ多少クランキングさせてエア抜きし,追加注入して作業完了.

さて同じように高回転の連続運転をします.先ほどと同じ程度の水温になっても,クーラントは漏れてきません.しばらくすると回らなかったファンも回りだしました.どうやらクーラントが先に漏れたのでセンサーで温度が計れず,ファンが回らなかったようです.これにて一件落着.本件は簡単に事が済んだようですが,他の新たなトラブルが私を襲います.これは次回.

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