フォークオイル交換

ニンジャの異音と並んでもうひとつ乗車中に問題点として感じ取れる部分があります.それはフロントの挙動.全然接地感がなくって,ブレーキをかけてもしっかり踏ん張ってくれない.アンチノーズがまったく利いていない感じな上にフニャフニャ.

そういえばフロントは自分で出来ないシールの交換以外はやって組み込んだんですが,その後にあのブリッジ部分を追加するまでにタイムラグがだいぶ開いており,これが原因でオイルが多少漏れているのでは?と思える節があったのです.ここは年月も経ってますし,フォークオイルを再度入れなおしましょう.(←なんていい加減な)

で,フォークオイルは手持ちがありますので,サクサクと作業開始です.右側のフォークトップを緩め,トップブリッジも緩めます.フォークトップを抜くときにはスプリングが飛び出てくるので,そこのところは注意しながらスプリングを抜きます.で,アウターのドレンボルトを緩めオイルを抜きます.このドレンは非常に排出能力に乏しいので,数分おきに車体をゆすってオイルを強制的に抜いてようやっとほとんどのオイルが抜けてきます.オイルが出なくなったらドレンを締めて,オイルを入れます.抜けてきたオイルは入れた分(296cc)より30ccばかり少なくなっていました.う〜ん,こんなに漏れていたなんて...296ccの計量をし,オイルを入れます.スプリングをいれて油面を確認し,再びフォークキャップを取り付けます.

ここで恐ろしい事実が発覚しました.フォークキャップを締めようとしたときになんとインナーチューブがくるんと一周しました.はじめ何が起こったかわかりませんでした.でも,廻ってしまった理由を探していったところ,三叉をとめているネジが緩んでいることが原因であることがわかりました.

おそらく以前組み付けたときに仮止めでつけていた三叉をあとで締めこむのを忘れたんでしょうが,組みつけてから今の今までということになるとそれはそれは長い期間このネジは緩みっぱなしであったということになります.ここまでたいそうな距離も走りましたし,車検も通っている.恐ろしい〜.こうなるとフロント周りの不調の理由がフォークオイルだけであったとは断定できないですね.念のためフォーク周りで他のネジに緩みがないかを確認しましたが,この部分だけのようです.

気を取り直して,左側の作業です.左側は然してトラブルもなくサクサクといきました.オイルの量は同じく30cc近く減っていました.もう少しマシかな?と思っていたのですが意外に減っていました.それにスプリングが既にさびているので,抜けてきたオイルはもうスラッジで真っ黒.においもいや〜な匂いがします.とにかく今回の作業はやってよかったと実感できるものでした.ネジにしろオイルにしろ...(←ちょっと反省)


試乗です.もう走り出してすぐに明確なフロントの接地感の向上が認められました.左折時にもしっかりフロントが踏ん張るので,思ったラインがトレースできるようになりました.今までは必要以上に寝かせていたのですが,そんなことは必要なくなりました.ブレーキのときもちゃんとアンチノーズが利いているのが実感でき,安心してブレーキがかけられます.どうやらアンチノーズのところでフォークオイルがブレーキオイルに負けていたのか,ブレーキの感触も気持ちカチッとしたように思います.まあ,今までの異常な感じがオイルの不足でおきていたことなのか,ネジの緩みでおきていたことなのか今となっては知るすべはありませんが,フロントの状態って非常に重要なのねと感心するでした.(無責任モード)

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