オイルパン取ってみた(その1)

最近走ってすぐ後にオイル窓を覗くと,あれれれ?オイルがいっぱい.そして次の日には適正な量に戻っている.これはおかしい.色々調べてみると,これはオイルストレーナーが詰まっているときの現象なようです.オイルストレーナーをお掃除するとなるとオイルパンを外さなければいけません.

ニンジャの場合はオイルパンを外すためにはエキパイを外さなければいけません.エキパイを外すには,マフラー,ラジエター,ラジエターステー,オイルクーラーを外さなければならず(勿論タンクも)結構な大仕事であります.オイルは抜かなければいけないし,クーラントも然り.それにオイルパンは外したらパッキンを交換しなければいけないので,そのパッキンもあらかじめ用意しておかなければいけません.そんなわけでしばらく放置していたのですが,やっぱりストレーナーが詰まっているのは明らかにエンジンによくないし,異音の原因でもあるかもしれないと思い,心機一転まずパッキンの注文から.ははは.

パッキンは程なくやってきました.他のシール類もあわせて買ったので結構なお値段になりましたが,まあ一回あけるんだから,ちゃんとやらなきゃね.だて,パッキンの到着後もちょっと気が進まなかった(寒かったのよ)ので,3週間程度経過した週末ようやく作業.

作業を始めるにあたって,何か横着が出来るところがないかをものを見ながら考察しました.せいぜい左のエキパイを外さないで作業が出来るかも?という程度で大きなこうかを得られるような横着は出来ませんでした.したがってしぶしぶ普通の作業を行います.

まずタンクを外しクーラント,オイルを抜いてしまいます.クーラントを抜くときにオイルパンに若干入ってしまったので,再利用しようと考えていたオイルは残念ながらお払い箱となってしまいました.お次はラジエターです.ステーを外し,ラジエターの上下の配管を外します.結構左側の配管はステーを外した状態では外しにくいので,本当はステーよりも先にこっちの配管を外したほうが良かったかな?ラジエターの配管を外すときもオイルパンにドボドボとクーラントが...もうヤケクソって感じです.ラジエター本体を外し,オイルクーラーのバンジョーを外してステーを抜いたら今度はマフラーです.マフラーはそんなに面倒くさくないですが,せっかく綺麗なマフラーを傷つけないようにダンボールの上に置いたり気を遣うところが大変.エキパイも同じです.フランジを外したとたんに,地面にカターンなんて落ちないように支えるのが結構気を遣います.

で,下回りがすっきりしたニンジャを目の前にし,いよいよオイルパンを止めているボルトを緩めていきます.で,このボルト,今のバイクでは考えられないのですが配線とめや,配管止めを兼ねていたりするところがにくい.特に前側の配管止めなんて,配管のパイプの精度が悪いと全くとまらない構造.う〜ん,神業.これはこの配管を外している間に変形させないように気をつけねば.で,ネジ10箇所すべてが外れたのですが,オイルパンは外れてきません.まあ,想像していたとおりですが,結構固着が厳しいようです.普通は皆さんプラハンで横から叩くことで徐々にオイルパンを外していくようですが,今回は全くプラハンでは歯が立ちません.15分ぐらい叩き続けたでしょうか?ちょっとした眩暈を感じながら作業を中断し,対策を考えます.

オイルパンに何か出っ張りがあればそれを叩けば外れるかも?と考えたのですが見たところ有効な出っ張りはありません.で,この出っ張りを作ることにしました.といっても庭の部品取りエンジンからオイルラインのバンジョーを剥ぎ取り,途中まで指で廻し装着します.それを今度は上からプラハンでたたいて見ました.しばらく叩いていたら今度はゆっくりと外れてきました.いやったー!

ということでようやっとオイルパンが外れました.それでも頑固に引っ付いているパッキンを徐々に剥がし,オイルパンを下ろした後,ストレーナーを覗き込んでみました.ありゃりゃりゃ.ストレーナーには以前ヘッドカバーを開けて,タペット調整をしたときに使用した液体パッキンが固まったものがえらくたくさん張り付いているではないですか.面積にして1/3はふさいでいるでしょうか?これではあんなことになってしまうはずです.う〜む原因はこれだったのか〜.と感心している場合じゃないでしょ!

唐突につづく...
KEN-Z's WEBのトップへ NEXT