オイルパン取ってみた(その2)

ここまでは手間はかかっているものの作業は順調です.オイルパンの中については予想通りストレーナーが詰まっていたわけですし,これを掃除すれば元通りになるはず.早速ストレーナーを外しお掃除.この液体パッキンのカスですが,結構頑固にストレーナーの網にこびりついています.結構な圧力でしばらく押された証拠でしょうか?う〜ん,これではエンジンそのものへの影響も心配されるところ.それでも丹念にごみを取り除き,なんとかすべてのごみが取れました.

さて他の部分に目を移します.他の部分というのは,まず,ストレーナーで押さえ込まれている何やらバイパスのようなH型のパイプ.これのオイルシールが破壊されていることが結構多いとかで,一応今回交換用のオイルシールを用意しておいたのです.案の定4箇所のうち2箇所が真っ二つに裂けて2重になっていました.で,これらは交換し,プラハンで優し目に押し込みます.

で,クランクの下あたりにある変な形のパイプのオイルシールも交換し,元のようにセットします.ここは結構刺さる部分が奥にあるので,結構下にもぐりこんで慎重に入れ込みます.

お次は復旧の準備.スクレーパーでオイルパンとクランクケースの当たり面に残ったパッキンのかすを除去していきます.しかし,この時点で時間は5時.2月といえど5時になってしまうと暗くってなかなか作業ははかどりません.マフラーをはじめ場所をとる部品をとっ外してしまったので,これらをなんとしてでも本日中に取り付けてしまわねば!なんとか全周剥がしてオイルパンを嵌めます.規定トルクでオイルパンのネジを締め,各種オイルラインを取り付け,エキパイ,マフラー,ラジエターステー,ラジエター,オイルクーラー,タンクの順に取り付けて,オイル,クーラントを入れ何とか作業は終了.結局完全に日が落ちてはいましたが,なんとかすべての部品を取り付けられて満足〜.


ところが,次の朝ニンジャの下にオイルの滴れた跡が点々.

なんで〜!急いでバイクカバーを外し,どこからの漏れか追求しようとしましたが,追求にそう苦労することはありませんでした.オイルフィルタのあたりのオイルパンの当たり面から漏れている.それもオイルの滴がありありとわかるぐらい数箇所にわたって今や落ちそうな感じで...そういえば暗闇での作業の時にこの部分は若干オイルパンの当たり面とオイルフィルターのハウジング部分が高さがほぼ同一だったのでスクレーパーがあて難く,ちょっと残っていたのかも...

これはなんとかせねばー.といいながらあんな作業はそうそう何度も行えるはずもなく,放置すること約1ヶ月.オイルが徐々に漏れてくるので,忍者の下にはいつもオイル受けが置いてあり,毎日それを見るたんびに憂鬱な気分になります.

そんな情けない状況がそう長く続いてしまってはニンジャも私も駄目になってしまいます.季節も暖かくなってきたことだし,作業再開です.

パッキンは今回は交換前提で購入しておきましたが,使えそうであれば使いまわすことを考えていました.オイルシール類は,今回はなんとかそのまま使いたいということで購入せず,ギャンブルにでました.

さて手順は前のとおり.今回は横着なんて考えず,如何に効率よく作業を進めるか考えたため,オイルパンを外すまで1時間掛かりませんでした.で,オイルパンを外します.今回は全然苦もなくオイルパンが外れました.パッキンは裂けることもなく,ほぼ元あった形と厚みを保持しているまんまでした.これなら使いまわし利きそう.で,クランクケース側を改めて見ていると,ありますあります.全然取りきれていない古いパッキンの屑が,それも結構な厚み.暗がりだったんで,手先で確認しながらスクレーパーを走らせていたんですが,こんなに残っているとは.

気を取り直してこの部分とやっぱり心配になる程度に残っている箇所も他に数箇所あったので,それらもいっそう綺麗にしていきました.今回は完璧といえるほどに美しく変わった当たり面ですが,今回は万全を期すべく,ネジにはシール剤,パッキンの外側には液体パッキンを薄く(だってまたつまりの原因になったらいやでしょ?)ぬっておきました.で,シャシャシャッとすべての部品を取り付け,オイル,クーラントを入れたところで丁度家族で出かけるという時間になりましたのでタイムアップ.


さて次の日.ニンジャの下回りを恐る恐るチェック.う〜ん,どうやら停止状態ではオイル漏れはないようです.オイルパンの周りの湿りもありません.満を持して試運転です.

30分ばかりやや高回転気味に廻して走って戻り,下回りを覗いています.漏れていません.いや〜,よかった〜.ようやっとまともな状態に戻りちょっと感無量.ちなみに作業のもともとの目的であったオイルの増減はなくなりました.異音については全く変わりありませんでしたが,何か低速トルクが多少向上したようです.オイルがストレーナーに流れ込みにくい状況になって,パワーダウンしていたのかも知れません.

今回焦って作業するあまり2度も部品の着脱を行い,深い反省を感じる私です.皆さんも焦って中途半端な作業をやってしまわないように,作業は計画的に.(←ほのぼの○イクか!?)

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