タコメーター交換

最近寒さからかキャブが調子悪いんです.で,色々アイドリング回転数を変えたりしてなんとか走っているような状況がしばしばあったんですが,それを困難にさせる原因がもうひとつ.それはタコメーターの不良.以前からタコメーターの動作はあまりよくなかったんですが,これもやはり寒くなってきたからなのか全然動かなくなってしましました.

で,タコメーターだけ交換することにします.やはりヤフオクでなかなか安くタコメーターASSYを入手できたので,それに入れ替えます.で,今までついていたタコメーターのどこがいけないかが気になる私.早速ばらして12Vをくれてやって,動作チェック.電圧計のスイッチを押しても全く動こうとしない.う〜ん,回路がいかれたかな?と思い,色々調べてみるとなんだかその電圧計スイッチの基盤の上に何やら電食のような跡が.で,この部分をちゃんと洗浄して,ちゃんと絶縁するようにしてあげました.すると...なんと動作は相変わらず遅いもののちゃんと12Vまで,電圧計が反応するではないですか!

う〜,この感じだともう少し動作が速くなるように針の軸に粘度の軽いオイルを挿せば問題なくなってしまうかも?でもせっかく新しいタコメーターを手に入れたんだから,ここは交換です.で,一応12Vを入れて古いものと動作速度を比較しています.その結果はちょっと微妙でした.あんまり変わらないのでは?と思わせるような感じでした.従って新しいものの軸に注油するはめになってしまいました.何か損した気分ですね.これでは.

さて,この交換に際し2件不具合が露見したので,その対応についてもご紹介しましょう.まず一点目.それはコネクタ部でのケーブル断線です.写真の黄緑のケーブルがコネクタの端子から抜けていました.といってもこの作業前には問題なかったので,どうやらコネクタをメインハーネスから抜くときに断線してしまったものと思われます.こんなに簡単に抜けてしまうのには訳がありまして,この端子は私が以前打ちなおしたという歴史があるからなのです.このメーターは以前ご紹介しましたとおりジャンク寄せ集めのようなものであり,その中で当然のごとく多少の補修がなされているわけです.しかし,この補修もそもそも以前ご紹介したときではなく,元を糾せばその前の750ニンジャを製作する前の話なのです.足掛け5年経って抜けた端子ではあるのですが,まあ今後そんなことが起きないようにしなければと自分に檄を飛ばし,今度はこの部分を打ち直すではなく,もう半田付けすることにしました.

あともう一点.これはいわばニンジャの持病のようなもんですね.ステーに取り付けられているケースのネジ用のボス折れです.ここが折れると,ちょっとした段差を乗り越えたときに,メーターがバコッと音を立てて揺れます.学生時代中古で750ニンジャを購入した私は,ニンジャのメーターはこんな音がするものなのだと思い込んでいました.しかし,前回の750Rニンジャではそんな音はしなかったし,色々調べていくと,メーターのインナーケースの中央のボスが折れるとそんな音がするという情報がweb上でまことしやかにささやかれているのを私は確認してしまったのです.

で,最近の我がニンジャはというと,車検を取ったばかりのころはそうではなかったんですが,どうもこの持病が発病してしまったような感じなのです.で,タコメーターを交換するために開けてみると,疑惑が確信に変わりました.ボスが根元からぽっきりと折れています.

で,ケースを新たに購入すると非常に高価ですし,ヤフオクで探すとどうしてもASSYでの入手になるので,ここは補修です.といってもとりわけ特殊なことはしません.接着です.接着剤については,こういったショックの集中しやすい箇所には速乾性の接着剤は脆性的な破壊を繰り返してしまうことになりやすいので,主にプラスチックにも対応した硬化後もある程度弾力のある2液性のエポキシ接着剤をセレクトしました.あと,出来るだけ広い範囲を清浄して,そこに薄めに接着剤を延ばすような感じで塗布し,折れた部分やその周辺にも潤沢に接着剤を塗り,満を持して突き合わせます.

養生は1昼夜です.養生後ステーをネジ止めするのですが,このとき馬鹿力をかけてはいけません.接着部位は引っ張りには強く出来ているはずですが,ねじり(せん断)には比較的弱いはずですから,ここはジェントルに締めこみます.こうして出来上がったメーターASSYを機体に組み込んで,作業は終了.


さて試運転ですが,タコメーターはほぼ正常な反応を見せています.これで信号で止まったときに回転数のばらつきを見ながら,アイドリングをちょこちょこ変えることが出来ます.というか,ちゃんと回転が安定するようになんとかするのが筋でしょうと自分に突っ込みながら遠慮がちに悦に入ります.,あと,メーターケースの割れですが,いつもの試運転コースでは2箇所ほどバンプの厳しいところがあるんですが,ここに高速で突っ込んでも,メーターがカタンと音を立てることはありませんでした.これを確認するために2週してしまいましたが,どうやら大丈夫なようです.

ともあれ,本来の目的の前に何だかごまかしの作業を行った感じでもあり,そそくさと次はキャブかな〜?と情報収集にも余念が無い私でありました.

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