メカノイズを低減

エンジンの音がうるさいのです.掛かりはよくなったのですが,かかった後とてもうるさい.回転を上げるとカシャカシャ音がするんです.ヘッドの周りからなのでそれはタペット音だと思うのですが,どうもその陰に隠れてBGMのようにメカノイズがガラガラガラガラっという感じ.

これはエンジンがおかしい証拠.タペット音はひとまずヘッドカバーをあけなければいけないので後回しにして,とりあえず先に出来ることから.そうです,カムチェーンテンショナーの調整です.ものの本によると,これは音消しの最後に行う事のように書いてあるものもありますが,私はまず簡単なことからという主義なもので...

このエンジンはA2のものらしいのですが,まあ年代から言ってそんな音がしてもいいじゃないって感じなんですが,そうは問屋が卸しません.何とか音を消したいのが親心ってもんでしょう.で,前のオーナーもそう思ったのか,カムチェーンテンショナーにはA7以降のものが使われていて,調整は楽そうです.A6以前のものはワンウェイのテンショナーで,一旦前に出したり抜いてしまったりすると再利用は不可能.それにG1のサービスマニュアルを見ると,このテンショナーに関しては説明がとてもじゃないけど足りません.どうやったらテンションがかかるのかちーともわからない.でもA7以降なら大丈夫.誰でもわかるラッチ式になっており,ラッチを引っ掛けている爪を引っ張れば何回でも往復できます.まあ本当はそのテンショナーのロッドの後ろにスプリングが押し込まれていて,これが常時一定の圧力をテンショナーにロッドを介して加えることが出来るというのが設計コンセプトのようですが,実はそれが結構弱めなので,人力が必要になってくるわけですね〜.

やり方としてはまずテンショナーの後ろのネジを外し,バネがぴょーんと飛び出してくるのを手で押さえながら取り外します.次に細いドライバーの先をここに突っ込んで結構な力で押し込みながらセルをちょんと廻します.するとラッチの余っている分だけテンショナーロッドが前に出るって寸法です.

今回は一回目ではあまり音が小さくならなかったので,これを2セットやって見ました.すると2回目でははっきりと違いがわかるぐらいに音が小さくなりました.最近のバイクのようにヒュルヒュルという感じではありませんが,カラカラカラという感じ.でも相変わらず回転を揚げるとタペット音が大きくなってきます.やっぱりヘッドカバーをあけてタペット調整はしなければいけないようです.でも中古でエンジン単体で買った物が,ここまで回復したのはちょっと感動的.まあ,元からあたりだったって言うことでしょうか?決して安くはなかったけど今になって考えるとなかなかいい買い物したかしら

今回の音消しでしばらくまたエンジンを廻しましたが,エンジン内の水はほとんどなくなったようです.オイル窓の水蒸気もほとんどありません.ただ,ちょっと窓が曇ったまんまなのが気になるな〜.これは定着してしまわないかしら?ちょっと心配.

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