ベース車両の調達(2)

当日はもう秋のはずなのに朝から大変な猛暑.そんな中朝から工具を積み込んだ車を海に向かって走らせる私.相手の方のご自宅にまもなく到着.ご挨拶もそこそこに車体はカバーを外されておりました.エンジンはというと納屋の中に置かれていまして,プラグコードが途中で切断されているところと,コイルカバーの下(クランクケースは大丈夫みたい)が割れているのが気になりますが,まあまあでしょうか?タンクからガソリンが漏れたようで,オルタネーターが茶色くなっています.

で,早速作業開始.まず車体は前後足回りがついています.フロントはホイールは大丈夫ですが,フォークはアウターが割れていたり,インナーが微妙に曲がっていたりしています.ステップ周りも結構きています.あとは外装,灯火類以外に目立った損傷はありません.う〜ん,これはお買い得.ほぼ同じ値段で5年以上前にエンジン無し,ジャンクパーツのいっぱいついた曲がりありのA4フレームを購入した私にすれば,これは顕著な進化といって過言ではありません.

ほれぼれするのはここまでにして,まずはリア周りを外していきます.センタースタンドは着いていたので,これはつけたまま成立させ,リアホイール,リアサス,スイングアームの順に外します.ネジなんかはなくさないようにもともとのネジ穴にねじ込んだりしておきます.この時点で私はというと相当な疲労具合でした.でも休むことなく作業作業.

お次はハーネスを抜き取り(結構フレームを寝かしたりすると損傷することがあるので念のため本体から抜いておくのです),テール周りをASSYで外します.いよいよフロント周りに移ります.カウルやカウルステーはあらかじめ外してあったので,あとはフォークASSYなのですが,本体についたままの方が緩めやすいネジはあらかじめ抜いておきます.

特に,アクスル,トップブリッジ,ブレーキキャリパーのネジは外してからではなかなか外しにくいのです.アクスルはスムーズに抜けましたが,フェンダーが相当破損していて,フェンダーのブレースも曲がっているようなのでやっぱりフロント周りは使えないようです.ただ,キャリパーはすんなり外れて,ホイールも曲がりがなくディスクも曲がっていないようでした.

外装類はテールカウル,サイドカバーはステッカーや保護シートがついている以外は綺麗なものでした.タンクはやっぱりだめで,鍵が開きませんし,一部穴があいているようなところも見受けられましたのでこれは使えません.フロントカウルは例のウィンカーの部分が片一方陥没しています.ここらへんは補修でなんとかなるでしょう.

最後にフレームからサイドスタンドとメインスタンドを外し,トランクの中に押し込みました.一応ほとんどの部品 も車内に入れ込めたので,出品者の方にお手伝い願いエンジンをトランクに積み込みました.これで作業終了.さて,出発となるわけですが,ニンジャ約1台分の部品を満載したセダンを見て出品者の方が一言

どうみても傍目に泥棒にしか見えませんね

う〜ん,そうですね〜.日中だからいいけどこれが夜中だったら職質されちゃうかもです〜.作業は1時間半ぐらいで済んだので時間はこの時点でお昼前でしたから良かったですけど...

で,うちに戻りパーツをどんどん車から降ろしていきます.妻が偶然出てきました.妻にはある程度覚悟させておいたのですが,また約1台分がやってくるとは想像していなかったようで,かなり恐ろしい形相をしています.う〜ん,コストパフォーマンスは良かったけれどここまで考えていなかったのは誤算でした.

ということで部品の状態確認は次回です.

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