ベース車両の調達(3)

さて,部品の収納先ですが,これがまた大変.再利用しないものは庭かうちの裏っ側へ置くのですが思ったより再利用できそうなものが多かったので,これらを部屋の中に全部入れようとすると大変な体積を占有するわけです.それに長期放置だけにこれらをそのまま室内になんてことはできず,ちゃんと洗ってから搬入するわけです.外装類,ブレーキ関連,はやっぱり室内でしょうけど,微妙なのはタンクです.再利用はまずありえないですが,屋外でこのまま腐食させるのもかわいそうなので,一応室内に入れます.振ってみたところガソリンはもう無いようです.その代わり錆の落ちたものがさらさらと心地よい音を立てています.下のコックを外してみるとそれが零れ落ちてきますが,まあこれが臭いこと臭いこと.しかたなくコック類は外さずに室内保管することにしました.

次はエンジンです.エンジンはコイルカバーからオイル漏れが発生していてトランク内に敷いていた段ボールがオイルまみれになっていました.まずトランクからおろさねばなりませんが,ここは助けも呼ばず一人でなんとかすることにしました.トランクの内部から地面までダンボールを敷き,エンジンを抱え込みながら下ろしていきます.バンパーにもダンボール越しながら結構な力が加わっているのがわかりますが,そんなのは気にしませ〜ん.で,地面のダンボールに見事エンジンが着地.あとは自作エンジンスタンドを下にかまし,ダンボールごとコンクリートの上をえっちらおっちら引っ張っていきます.で,自転車置き場の自分の自転車の後輪あたりにエンジンを納め,自転車はというと多少使い勝手が悪くなるのは承知の上でエンジンの上に後輪を載せる手法でなんとかスペースを確保.

で,エンジンの様子をまじまじと観察します.まずコイルカバーの割れですが,珍しくコイルカバーの中央付近に何かがぶつかったようで,クランクケースとのあたり面では破損が見られなかったのが幸いしてクランクケースは破損が無いようです.で,とりあえずこのコイルカバーは手持ちのやつに交換し,オイル漏れはなくなりました.次にプラグキャップですが,これが曲者でした.ガソリンの漏れがまず大きく影響したのだと思いますが,プラグキャップがヘッドに固着して抜けてこない.固着というか,腐食層が内外からプラグキャップのゴムを押さえつけていて,重圧入な感じ.一応3番とかは抜けてきたのですが,プラグもかなりな腐食気味で,プラグキャップそのものももう使えません.プラグもレジスター付のものを無理やり純正プラグキャップに押し込んでいるようで,これもまた外れにくい原因であります.

手持ちのプラグレンチがレジスター付の物に対応していなかったのもあって,これが一苦労してようやっと外れたような状況です.それにプラグホール周りの腐食ったらもう尋常じゃあない.従って今回エンジン目当てで落札したのですが,本当にエンジンは大丈夫?という感じになってしまってちょっと反省です.

テール周りはなんとか無事で曲がりも無く使用可能.従ってこれも室内でとても場所をとるわけです.あと,フロント周りですが,うちで三叉を外すときにとても苦労しました.微妙な曲がりがあるらしく,ネジを緩めきってもなかなか外れないのです.従ってフロント回りはすべて再利用不可.

こういった状況で,とりあえずこの車体を今後どうするかなんてまったく考えていなかったんですが,まあこのどうなるかわからないエンジンをどうするか...そういうところも含めて今後レポートしていこうと思います.

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