フロントフォークはもちろん手持ちのものからです.この手持ちのフロントフォークはA4-A6のものでアウターが銀色.インナーの錆もなくとても綺麗なんですが,如何せんオイルシールが逝ってしまっています.車体に組んでからだとやっぱり面倒なことが多いので,ここは車体を組み上げる前にどうしてもやっておきたい作業なわけです.
ニンジャに関しては今までフロントフォークのオイルシール交換はやったことがありませんでしたが,これは特殊工具の存在によるものです.といっても9Rの場合も1000RXの場合もちゃんとした特殊工具は購入せず,自作か何がしかの代用品で何とかしたわけです.しかしそんな苦労をなぜか今までニンジャでやってきていないのはちょっと違和感を感じるところです.
でもこの時点で既にサービスマニュアルに載っていた特殊工具を購入済みであったのでした.ふふふ.結構高かったんですが,まあこれがあれば躊躇せずにフロントフォークをばらしにかかれるってもんです.
でも購入した工具というのは単なる四角錐の形状になっているソケットだけです.これをどうやってボトムケースを止めているパーツの穴まで届かせるかですが,ここはとんちを働かせました.写真のように100円ショップで売っているエクステンションバーを4つと,通常使っているレンチを組み合わせたのでした.これで長さはOK.オイルシール,ダストシールを注文し,到着次第の作業開始と相成りました.
部屋の奥からフロントフォークを引っ張り出します.エアキャップに包んでおいたので,結構綺麗な状態がキープ出来ています.しかし左右ともオイルが漏れていて,インナーはしっとりとしています.左右いっぺんというのは初めての経験ではありますが,やっぱり車体からはずさなくてもいいというのが作業の見積もりを楽観的なものにしてくれます.いざ,分解.
で,車体についていないためにフォークキャップを緩めるのが少し大変です.一応ジャンクの3つ又がありますので,これを取り付けて緩めます.こんなところにもジャンクな部品が役に立つわけで,そんな事を噛みしめていると前より一層うちに部品がたまって行くような感じ.これはいかん...
ひとまず右から一連の作業を進めていこうということで,スプリングを抜いて,古いオイルを抜きます.う〜む,完全に終わっているオイルはなんとも鼻をつく匂いがしていやなもんですな.スプリング下部のパーツを取り出したら,ここからがメインイベント.フォークをバイスに噛んで,いよいよ例の専用工具+100円ショップスペシャル.
で,なんとか緩まってくれるはず....なんですが,これがなかなか.いくらレンチを固定してもどうも内側の工具がちゃんとはまっていない感じが...こりゃなんじゃ?
何度かやって力を入れて押してみたりしましたが,噛み合うところを破損させてしまってはいやなので,ちょっと観察しています.インナートップから太陽を背に奥をのぞいています.す,すると,なぜか四角い形は見えずその代わりになにやら六角形のシルエットがうっすらと見えます.