とりあえずクラッチ

前回のセルonにおいて,やはりエンジンに手を入れざるを得ないということがわかったニンジャ.一応セルが少しでも回るのと,ニュートラルの状態で噛み込みが起きていることを考えると間違いなくクラッチかミッションかというところ.で,加えてニュートラルで起きるということはクラッチ周りである可能性はきわめて低いわけです.ということで本来はクラッチは手をつけずともいいのですが,一応チェックしておきたいのと,クラッチの磨耗具合からエンジンの程度を知りたいというのがありましてクラッチをひとまずチェックすることにしました.

とある休日の朝,いきなりオイルを抜いてクラッチカバーを外します.まあエンジンオイルを抜くというのはクラッチを外すだけだったら必要ないんですが,その次することを想定してのこと.使いまわせるオイルなのか使いまわせないのかはとりあえず状況を確認してからでも遅くないということで,とりあえずオイル缶にとっておいたりするところが渋ちん.

クラッチカバーはガスケットが固着していましたが,ハンマーで少したたいたら外れました.オイルが少しドロッと出てきましたが,下に忍者のインナフェンダーを洗ってから置いておいたので大丈夫.そしてクラッチをとめている5本のねじを外し,クラッチプレートを一枚一枚外していきます.で,驚いたのはそのプレートたちの美しさ.新車状態とほとんど変わらないほどの美しさで,このエンジンがそんなに走行距離を伸ばしていないのでは?と思わせる状況でした.それなのに噛み込みが起きているなんて...ということで今回はそのまま組みなおし,クラッチカバーをそのままくっつけておきます.クラッチカバーのガスケットはこのとき交換しなかったのでオイルが少しにじんできましたが,これはまた後で腰下を割ったときに交換します.

あとの可能性はミッション周りになります.でもミッションとなると大概腰下を割らないといけないわけで,いきなり腰下を割るって言うのはなかなか踏ん切りがつきません.したがってあと1回だけ無駄な足掻きをさせてください.以前オイル漏れがあって一旦外したスプロケット周りをあけて,そこに何かしらのトラブルがないかどうかを確認します.

スプロケット周りはすでにチェーンがかかっているために外すのが結構大変でした.ステップ周りを外し,チェーンがかかっている状態でエアインパクトでドライブスプロケットを緩めます.リアアクスルを前に調整した状態でチェーンを外し,ようやっとカバーが外れます.最近はエアインパクトの登場があってもコンプレッサの電源をつないだり(いつもはコンセントを外している),エアチューブを接続したりがとてもスムースに準備できるようになりました.いかに作業のやり直しが多いかがここで顕著に結果として現れてきています.いいんだか悪いんだか...

で,その外したカバーの中身のカムなどの動きですが,どう見ても正常です.ニュートラルにちゃんと入っていないのではないかと疑ったんですが,間違いなくニュートラルに入ってますし,シフトの動きも渋すぎずゆる過ぎずといった感じ.噛み込みについても,何をどういじっても出たり出なかったりで,もうお手上げ.

ということで結局のところ腰下を割らないといけないことになったわけで,前回気が重いまま終了しましたが今回はそれよりも格段に気が重くなってしまっている私なのでした.

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