重い腰を上げて腰下割り(その1)

腰下割りというと,一応エンジンの中を開けるわけですから,作業そのものは出来るだけ1日で終了させたいわけです.で,作業の途中で部品待ちなんてことにならないようにガスケット類を1式購入しました.で,このガスケットもすぐに到着してしまうんですね.いえね,本当のところやりたくない気持ちが強くって部品を頼むのに今までとは違い1週間以上かかっているのです.早く着いてしまうと,作業しなければいけないという気持ちになってしまうじゃあないですか...

それでも重い腰が上がるのにはその到着からさらに3週間の時間が必要なのでした.だって〜,今までやったことない作業だし,それでもし直せないなんてことになったら,部屋とうちの駐輪スペースに部品が散乱してしまった状態で何週間も放置みたいなことになっちゃうし,そんなことになったら家庭崩壊一直線じゃあないですか〜.と甘えてみますが,誰もそんな話は聞いてくれない.う〜む,ここはやるしかないか!

さて意を決して休日の朝早くからの作業です.ひとえに腰下割りといっても,ニンジャの場合は他の多くのバイクと同じくエンジンを下ろしてから実際の作業となります.まあニンジャのパーツを引っぺがすのはもうずいぶんと慣れてしまったので,ある意味どれぐらいの時間でエンジンが下ろせるかタイムトライアルでもしてやろうというと自分の気分を乗せに乗せて作業開始です.

まず,すでにオイルは抜いてあるので,クーラントを抜きます.クーラントは再利用確実なので,クーラント用のボトルに戻しておきます.タンク,サイドカバーを外し,ラジエター,ラジエターステー,マフラーを外します.ここまで30分.次にキャブ,エアクリーナーを外してエンジンをとめているボルト4本を緩めておきます.その状態でエンジンの下に3本ジャッキをかけます.ネジを1本ずつ抜いていき,ジャッキにちゃんとエンジンの重量がかかっているのを確認したらジャッキを1本ずつ少しずつ下げていきます.フレームとエンジンのマウント部分がはじめ引っかかっていますので,荷重が抜けてくるのは結構急なのでそこらへんは引っかかり具合を気にしながら慎重に下ろしていきます.フレームが大体抜けたら,エンジンをジャッキに載せたまま車体から横移動させます.

次はジャッキを外すのですが,これはダンボールを持ってきてエンジンのヘッド側を持っていったん持ち上げてジャッキを抜き,そのままダンボールを敷いた上に下ろします.その状態で後ろ側を支えている2本のジャッキを抜き,見事エンジンが再び地面に着地.

で,また広めにダンボールをしいてヘッド側を持ち上げエンジンを上下反転させます.まあ,中で何かしらの破片が散らばっているかもしれないのに,上下反転するので少し気が引けるんですが,ここはまずオイルパンを外さないといけないので,やむを得ずです.それにしても,一旦組んだ車体をここまでばらすのは相当気が引けたんですが,やってみると以外に簡単でした.時間にしてここまでで1時間.どうりでニンジャでエンジンいじる人が多いわけだわと感心します.

感慨にふけるまもなく,次はオイルパンを外します.今回は面倒なのでオイルクーラーはそのままで外しましたが,以前車体についたままオイルパンを外したときとは作業性が非常に良くて,さささっと外すことができました.

ということで,いよいよとなりますが,オイルパンの中身の状況をリポートするのも勿体ぶってなんと今回はここまで.次回いよいよ事の真相が明らかに!(ちょっと気を持たせる終わり方)

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