イグニッション

さて,一応エンジンオイルも入って,クーラントも入ってときたら,バッテリは1000RXのものを流用してとりあえずセルでも回してみようかとなるわけです.でもクラッチの噛み込みが起きている可能性があるので,これで回るかどうかが,今後の作業の内容を決める重要なものになるはずなのです.

とある週末の朝,バッテリを乗せ換えて,とりあえず廻してみました.でも廻してみたというのはセルではなく,キーです.ところがイグニッションがonになりません.ありゃりゃ?なんのこっちゃ?

どうやら電気系のトラブルなようです.どこかに配線ミスまたは接触不良があるのかも知れません.ここはトラブルシュートということで朝からいろいろなコネクタの抜き差し,配線のチェックなどを行います.ジャンクションボックスの裏やイグナイタあたりを抜き差しして再度キーをまわしても同じ.とにかく全てのコネクタを抜き差ししても結果は変わらず.

となると誤配線の可能性が濃厚です.

でいろいろ車体の中央あたりから徐々にフロントに向け配線をチェックしていきます.すると,イグニッションからの配線がなんだか足りない.そういえば今までのニンジャは6ピンのコネクタがフルに埋まっていて,他に茶色のギボシが1本あったんですが,その茶色のギボシがないばかりか6ピンのコネクタに5本しか刺さっていません.本体側のハーネスにはちゃんと茶色のギボシもあるのです.

う〜む,なんで?キーセットはニンジャ用ということで入手したものであったのですが,なぜだかそんな違いがあったわけなんですが,そんなこと今まで聞いたことも見たこともなかったのでした.しかしいろいろ調べるうち仕向け地によって忍者もこのイグニッション配線の5本仕様と7本仕様があることがわかりました.これは単に通電容量の大小によって変えられているようなのですが,主にUS仕様はこの5本仕様になっているようです.

ちなみにうちの1000RXはイグニッションは5本仕様であり,ショートフェンダーが付いてきた車体がその外観のとおりUS仕様であったことが確認できます.

しかし今までオークションでニンジャ用ということで売られているものにこの5本,7本の違いを明記しているものなんてなかったですから,ここらへんは注意が必要ですね.いや〜,ニンジャやって何年にもなりますがまだ知らないことがいっぱいあるかも?

ということでキーセットは買いなおしです.も〜!こんなところでもパーツが2重に必要になるなんて,何か運命めいたものを感じざるを得なくなってきました.今度は間違いなく7本仕様を入手,早速取り付けてみます.で,今度はせっかくバッテリを入れ替えてまでしたやり直しはいやなのでセフィーロにブースターでつなげて再度キーをon!

今度はちゃんとニュートラルランプも点灯してくれました.やっぱりイグニッションの仕様違いがこの原因であったことは間違いないようです.ウィンカー,ライトなど点灯を確認し,満を持してセルを回します.

一応セルモーターは回転しました.しか〜し,セルの回転につれて後輪がカコカコッと回ってしまいます.やはりクラッチの噛み込みのせいでセルを回してもエンジンが掛かるまではいたりません.こうなると間違いなくクラッチにトラブルがあるわけで,今回のニンジャ製作記は簡単に行きそうだったのに一気に苦難の道を歩まねばいけなくなりました.そう思うとすごく気が重いわけでしばらくどのように事態打開していくか,考証していかねばなりません.

今までエンジンを開けるのをひたすら避けてきたニンジャ製作記ですが,ここらへ新境地に行ってしまうのでしょうか?乞うご期待!それにしても気が重いな〜.

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