赤い外装(その1)

さて,火入れが終わり,リアタイヤもちゃんとしたのに入れ替えて一仕事済んだ感じだったんですが,この車両の行き先が早くも決まってしまいました.会社のN氏が大型免許の飛び込みでなんと1回で合格して(しまい),急遽車両をということになったのですが,なぜだかその時点でパタッとヤフオクにめぼしい車体が出なくなってしまったのです.

そういう事情からそれならうちのニンジャ乗ってみれば?と冗談交じりにいってみたわけなんですが,それでいいとのこと.まあ,お友達価格にするとしてやっぱり人のところに行くのであればそれなりに仕上げなければいけなくなったわけで,これもまた緊張〜.

で,購入に当たってはひとつ条件が.それは赤であること.なにやら幼少の息子さんが赤が好きとのことで,赤でないと快くタンデムできないというので,ここは張り切って赤い外装を用意することにしました.といっても手持ちに赤い外装なんてないのでほとんど購入して塗っていく訳なんですが,この期に及んで外装部品の買い足しが必要になるとは...大誤算でありつつも,愛ある車体に仕上げるためには必要なある意味慈善行為と自らを奮い立たせ外装部品を仕上げていくことにしました.

で,ひとまず比較的軽いパーツからペイントを施していきます.といっても最近はペイント自体はほぼ時間をかけず,その下地処理に相当な時間をかけますので,自然な思い入れとしては私はそっちを敢えて紹介したいんです.そんなん魅力ないわ〜という方には申し訳ございませんが...そんで重要な色はどれでいくかと考えたのですが,赤レンジャー思しく赤一色も考えたんですが,それもつまらないし,結構リペイント車体では赤単色も多く見かけます.何よりもお手軽に済ませた感がするのは私の本分ではないのでやっぱり純正チックに攻めたいと思います.赤というと,A1,A2,A4,A5,A7,A8,A9-A11といろいろあります.で,せっかくA11の車体なのでA11で行きたいところ.でもね,A11となるとタンクやフロントカウルの下回りに金色のデカールが必要.これの値段を見てびっくり.Ninjaステッカーまで含めて全部そろえるとなんと20000円の大台突破.う〜む,こんなんは私のできる荒業ではない.ということで却下.A4,A5もなんとなく良かったんですが,青銀のA4の外装がありながらこれを作るのもなんだか安易.それに赤の面積が若干少ない感じがして却下.A7,A8は同じくデカールも大変で塗りわけも結構面倒なので却下.それにどうもフロントカウルにKawasakiデカールってのがあまり好きくないし...A2もいいんですがA1よりは赤の面積が少ない.ってことでA1ベースでいくことに決定.

ということでまずはサイドカバー.これはG2のものをそのまま使います.といってもパーティングがA1とは少し異なりますので,その部分のデカールをはがしペーパーがけして面を出します.まあここらへんは大体出てしまったらいいということで深追いはしません.で,GPZ750Rとあるデカールはなぜか残します.ここで勘のいい皆さんであればわかると思います.ニンジャ製作記Iでやったあれです.”9”と”0”の自作ナンバーを作り,前回と同じく塗りつぶした上から貼ってごまかそうと考えたわけです.塗装前の面だしまではサイドカバー2枚で約5時間かけてようやっと終了.

塗料ですがA1の場合は赤/ダークグレーメタリックです.ということで赤はSoft99の日産用スーパーレッド,ダーククレーメタリックは同じくR32スカイラインGT-Rのグレーメタリックを使用しました.まあ似た色だったら何でもいいんですが今回はほとんどが塗っちゃうんで,あんまり厳密に考えなかったかな?

で,塗ります.塗るところはもう何度も紹介しているんでいいでしょうが,今回は中央部のデカールを流用するので,そのマスキングと,その周辺にホワイトプラサフがつかないようにペイントしたところが日頃のペイントと違うところです.ぼかし剤を塗って仕上げて最後に900の自作デカールを貼っておしまい.

で,お次はテールカウル.これが結構今回は大変でした.というのはこれは以前安かったからかなんかで衝動買いしてしまったもんです(←なんでもそうなんちゃうんかい).買ったのはいいんですが,これがオレンジに自家塗装されていてそれもちゃんとウレタン塗装な感じだったもので,これを完全にはがしてしまわないと9Rのフロントフェンダーの時みたいに痛い目を見るとわかっていたのです.そのため,この分厚く塗られたオレンジの塗装をはがします.下地がABSなので,ペイントリムーバーが使えませんので,スクレーパーでしこしこやっていき,はがすだけで約8時間.はがすときにつけた傷を修復するのに4時間.乾燥込みで2週間かかってしまいました.

はがした塗装の下から現れたのは,A2のトップガンカラー.これはこれで希少価値もあるってもんなんで,なんでオレンジに塗ってしまったのよ〜と見えぬ相手を責めつつプラサフからペイント.ペイントそのものはまたとても順調に進んで,最後にぼかし剤塗っておしまい.

そんなこんなで,サイドカバーとテールカウルだけでえらい手間取りましたが,外装やりつつ本体の細かいところの仕上げも平行してやっているので,結構大変.でも人に渡すこと前提でやっているのであんまり手を抜けないので,結構時間かけてやっちゃうのよね〜.

ということでつづく...

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