それでもすんなり火入れできない

オイル,クーラントまで入れて作業中断であったので非常に中途半端な気分で1週間を過ごしたわけですが,火入れに関してはまたブースターケーブルを繋いであとはセルを回すだけ!ということで早速次の週末の朝から火入れの準備.もう慣れた作業なのでさささっとキーon,セルを回します.

しか〜し,いつもならキュルキュルいくのが,キュッキュキュギュウー...だって...どうも回転が不安定で火が入るまで行きません.ちなみに前回セルを回すと一緒に回ろうとしていたリアホイールは全然回りません.どうやらセルモーターがダメみたい.もお〜,人の気を持たせてばっかりだから結局のところ自分の気も持たされちゃうんですね〜.あ〜因果応報!

で,セルモーターは玄関に置いてある部品取りエンジンから引っぺがして交換するわけなんですが,セルモーターを引っぺがすのはまたスプロケットを外してミッションカバーまで外さないといけません.ということで,今回のニンジャのみならず玄関先のエンジンも合わせて,1ヶ月の間に合計4回ミッションカバーを付け外しを繰り返す私.

ちなみに今回外すのはA11だけあってセルモーターの型番が前期型のものとは異なり,写真のように若干短くなっています.実はこの短いセルモーターであれば工具を工夫すればミッションカバーまで外さなくってもいいんですが,あいにく手持ちにこの短いセルモーターがなかったもんで結局外さなければいけないのでした.何か因縁めいたものを感じざるを得ませんね,こうなると.

で,作業そのものは慣れもあって玄関のエンジンの方をあわせて1.5時間ぐらいで終了.もうこうなったら勢いでそのまんま火入れになだれ込みましょう!さて,先ほど外したブースターケーブルをまた再び持ち出して,セルモーターを回します.今回はキュルキュル...と,緩急のない音.少しキャブにプライマリで溜めておくガソリンが足りなかったのか,少し回し続けました.チョークレバーを少し動かしたらキュボッと一瞬火が入りました.一旦セルを止め,さっき火の入ったチョークレバーの位置で再びセルモーターを回すと,キュルキュルキュルバ,バフォン

かかった〜!う〜,うれしい〜.ということでなんとも4台目のニンジャであるにも拘らずこんなに感動に満ちた火入れははじめての経験な私.少しうれしすぎて眩暈のような感覚も覚えましたが,一応エンジン周りのオイルもれなどをチェック,一応問題はなさそうです.ヘッド前側のクーラントパイプのはめ込んである根元から少しクーラントがもれてきましたが,パイプをとめてあるネジを少し締め込んだらこちらは止まりました.エンジンの音はまあ新車ほどではないけど結構静かです.走ってみるとどんな音がするかは今後のお楽しみですが,900R2号機ほどではないので,エンジンの調子はそんなひどいということはないんでしょう.あとは変速や灯火類も問題なし.ということで,自分にとってはじめての腰下割りを経験してとにかくエンジン始動にこじつけました.まあ,これで車体の状況に100%自信がもてるわけではありませんが,とりあえずエンジンがかかったのは大きな前進といえます.あとは細かいところを仕上げていくのみ!ああ〜,こんな充実感が味わえるなんて...素敵.

真冬に始動した組み立てですが,季節は流れもう桜が咲いています.ニンジャも桜の下とてもうれしそうにしているように見えます.う〜む,感慨深さに季節が花を添えるとはこのことなのね〜.

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