怒涛の引き取り(その1)

いや〜,いやな予感がしたんですよ.どうも今回もバイク屋さんが出品者のようだったのですが,車を止めるスペースと1台のバイクをばらすスペースぐらいは借りられるのでは?と甘く見ていたんですが,落札後のやりとりでどうやら無理ということが判りました.それでも無理を言って近所の公道上でもいいから!ということでお願いし倒して普段車体の上げ下ろしに使っているというスペースを貸して(紹介して)もらうことが出来ました.まあばらし場所の凄惨さでいくとやっぱり今までは1000RXの時が一番印象的ではありますが,あのときはエンジンは無かったしな〜.今回は譲ってもらう瞬間にエンジンを下ろすという荒業が実は初めてだったりスルのね〜.一体どうなりますことやら.

先方は倉庫の整理ということで,引取りを急いで欲しいとのことで,その週末は日曜日しか都合が付かなかったのと,午後から雨の予報だったため日曜早朝から家族の白い目に送られつつ車に工具や梱包材を満載し横浜へ出発.場所はR246沿いということでそれらしい店を探しますが,どうも目印になっているGSは見つかったんですが,どうもその手前にあるのがバイク屋さんなのか確認が出来ませんでした.仕方なく車をGSに入れ給油.給油しながら隣がバイク屋さんであるのを確認したりトイレに行ったりして,ガソリンの値段にちらっと目をやったところが,高い〜!そうなんです.千葉は激戦区が何箇所もあるのでこの原油高のご時世でも比較的お安く給油できるのですが,横浜の国道沿いのGSの結構少ない区間だけあってとても高いのね〜.満タンにしなかったのがせめてもの救いではありますが,いきなり後悔の念が私を襲います.

まあそんな落ち込んでいても仕方ないので,少し早いですが近くの路上に車を止め,そのバイク屋さんに赴きました.まあ間口は非常に小さく,場所の提供が無理というのも頷けます.まあ出品者を責めるつもりはありませんし,こういった困難を克服してこそのニンジャ製作記なのでしょう.出品者の方はわざわざ車体を押して国道裏のご紹介いただくスペースまでやってきてくれました.私は後ろから付いていくだけだったのですが,この場所がなんと傾斜地.う〜む,ジャッキアップしてエンジンを下ろそうとしていたのですがこれでは少し不安定.それに人通りはそうでもないのですが,団地の裏の住宅地です.人目は気にならないものの1000RXの時は騒音を少し出しても全然問題なかったところが,これでは少しの騒音も訴訟問題に発展しそうな感じ.う〜む,気いつかうわ〜.

周辺環境に起因するばらしの困難さに目を奪われていて,肝心の車体の様子をチェックし忘れていましたが,出品者の方が店番に戻られてからしげしげ車体を見てみました.長期放置といっても出品者の倉庫に眠っていたらしく,各所の錆もそれほどではありません.フォークのオイルも漏れてないし,タイヤも若干のひび割れはありますがバリ山.フレームには傷も少なく,ハンドルストッパも無傷で大きな転倒はなかったようです.まあ書無しなのでそんなことはどうでもいいような気がしますが,たまにフレームのゆがみがエンジンにダメージを与えることがありますのでここは念のためです.

車体チェックはここまでにして,早速ばらしです.まず,ラジエターはラジエターステーが撤去されているので,外しやすいマフラーから.でもいきなりここで大ブレーキ.なんとマフラーをエキパイに取り付けているネジが固着 していて,全然緩みません.ここは一応いつもはあんまり使わない1/2のラチェット用の12mmソケットをレバーに取り付けて,なおかつレバーにパイプを差込み,その上パイプをハンマーで叩いて取ることが出来ました.いきなりこんなところで騒音を出しまくっている私がにくい...続いてエキパイですが,これも固着が激しく,スタッドボルトが抜けてくるまでは行きませんでしたがCRCを吹きながら工具をいろいろ試しながらの作業です.そんなこんなでマフラーを外すだけで40分を費やしてしまい,当初の全部で1時間半という目標タイムがすでに厳しくなってきてしまいました.

それに,なんとなく雲が厚くなってきて今にも来そう.う〜む,これでは雨が降ってくる前に作業が終わるのかしら?

ということでここで続きます.

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