なぞのアフターファイヤ

前回のタンクのコック交換でガソリンの臭さはマシにはなったのですが,暖気が長く掛かる点,トルクの細さは全く解消されていないようです.あのあと何度か試走を繰り返したのですが,状況は好転も悪化もしない状況です.アイドリングも不安定で,暖気が済むと1700回転ぐらいまで挙がってしまいますが,これをアイドルスクリューで戻すとエンジンが止まってしまいます.少し高めの回転でないとエンジンが止まるのは明らかな不調を抱えている証拠.

この時点でひとつ気になる現象をつかんでいました.それはアフターファイヤ.ニンジャはノーマル状態ではあんまりアフターファイヤが出にくいのですが,それが減速時のアクセル全閉の状態でたまにマフラー内で爆発する音が聞こえてくるのです.やっぱり点火系かな〜ということで気になっていたのはプラグキャップ.

今回も定番のテイラーシリコンコードを驕ったのですが,その作業の際に1番のプラグキャップのプラグ側の接点が少しがばがばになっていたのです.これはサイドスタンドを立てた状態でヘッド上面に溜まった雨水がプラグホールに入り込み腐食したというニンジャのきわめて一般的なトラブルによるものなのですが,この進行具合が思ったより深く,プラグキャップのプラグへのはまりが弱くなってしまっていたのです.

で,そのときはあとでダメだったらキャップだけ付け替えればいいじゃないと考えてそのはまりのゆるいプラグキャップを取り付けたのです.まあ,自業自得といえばそれまでなんですが,その怪しい点を思い出したのでとにかく此処から手をつけることにしました.

で,早速実車確認.タンクを少し浮かして,プラグキャップが外れていないかを確認します.すると,かなり簡単にスコッと抜けてきます.これでは走行中少しの振動で外れるかもしれないし,不安です.ということでこのプラグキャップはNG,プラグコードは問題ないと判断し,プラグキャップのみを交換することにしました.実は プラグキャップですが,これも既に入手済み.というか長期在庫品のプラグコード+キャップを持っているので,そこから1本調達です.今までシリコンコードの自作などの際にプラグキャップを破損させたり,もともとNGだったとき用に確保してあったのですが,やっぱりこんなときに役に立つのね.(←と自分を正当化させる)

ちょっと探すのに苦労しましたが,ちゃんと発掘できましたので,プラグコードからプラグキャップを外して,次の週末の朝に移植します.移植そのものはねじ込んであるプラグコードを取り新たにねじ込むだけ.ちょっとねじ込みに力が要りますが,まあこれはいい加減作業で対応です.本当はプラグコードを口出ししなおしたほうがいいんでしょうが...そんな気の迷いも有りつつプラグキャップを差込,早速セルを回します.セルを回した感じだと,始動性はそんなに向上していません.始動後の回転の不安定さもほぼ同じ.ちょっとがっかりです.

でもアフターファイヤはマシになっているんじゃないかということで,試運転に出かけます.その結果アフターファイヤはやはり発生してしまい,トルクの細さについても改善の兆候はありません.結局のところプラグキャップ交換は全くの効果なしということが判明.ちょっとショックですが,アフターファイヤをとにかく防止したかった私は,とりあえずパイロットスクリューをもとの2回転戻しから,規定どおりの2+1/8戻しにして,試運転.それでもこれで少し収まったかな?という程度.こうなるともっと深いところにトラブルの種が潜んでいるのかと思うとこりゃ憂鬱〜.(←ちょっと楽しんでない?あんた)

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