フロントタイヤ交換(K300GP)

前回なんとか交換できたリアタイヤに続いて,同じくフロントタイヤも交換せねばなりません.GT501で痛い目にあった私なので,ここは新しいタイヤをということで,ヤフオクを精査し,購入しました.K300GPのバリ山.サイズはもちろん120/80-16.K300GPといえば昔あった型番をそのまま現代のタイヤ構造にしてパターンも昔のイメージそのままに復活した型番です.最近旧車に使用されているのをよく見かけます.

ここは張り切って次の週末の作業開始.まず,リアと同じように手持ちの古タイヤつきのホイールを持ち出してきてエアは既に抜いてあるのでビード落としに入ります.しかし!ここでいきなり大トラブル.ホイールについていたのはかなり古い純正タイヤで,K527とかいうやつなのですが,これがあまりにも長期間ホイールにくっついてきたもんだから,なかなかビードが落ちないのです.はじめ手でビード落としのレバーをおろしていたのですが,手では全然ダメ.

仕方がないので,レバーを少し下げてからレバーに乗っかってトライしてみました.すると,レバーがやんわりと降りて,あ〜,ビードが落ちたな?なんてタイヤを見てみたら,全然落ちていない.で,ふとレバーを見ていると写真のような状態.なんとリンクのところでぽっきり折れているではないですか.

まあ,足を使ってしまったのは私が悪いとして,これごときで折れてしまうのはやっぱり値段なりのものであったということでしょうか?それに加えて,どうも設計がよくないようです.リンクの穴の約1.5倍の一辺を持つ正方形断面のパイプなのですが,その肉の薄さもさることながら,ちょうどリンクの穴の部分で曲げが入れられており,強度が極端に弱い部分を塑性変形させるという最悪の設計です.これは店に文句言っても仕方がないところですが,今後こういったツールを選ぶ際の目安にしたいと思います.

まあ,こんなツールではありますが,同じものをもう一度買うのもしゃくですし,ここで一回り大きなものを購入しては値段も張るし,保管場所も馬鹿になりません.なんとかこれを改造して耐久性のあるものに変えて生きたいということで一考します.

改造といってもリンク部分をいじると結構溶接なんかも入ってきて大変なので,今回はレバーをなんとか自作しようと考えました.まず,その断面形状ですが,正方形断面のあのような角パイプでは今後も不安が付きまといます.ホームセンターで売っていた長方形断面の角パイプに目をつけ,これを材料として用いることにしました.また,長さも従来のものの約1.2倍程度を狙って切断.足で乗っからなくてもある程度の力が加えられ,なおかつ収納時にもそんなに問題にならない長さを確保しました.リンクの穴位置はそのままにドリルで穴を開け,先端のリンクの逃げはちょっと危険ですがディスクグラインダーで仕上げました.ちょっと危険すぎて変な汗かいちゃいましたけどね...

最後の極めつけは,自戒の念をこめて錆止めに赤い塗装をして組み付けておしまい.出来上がりを見てみると,どうも危険な香りのするビード落としが完成しました.早速前回ビードが落ちなかった純正タイヤをもって実験してみようと思います.今回は少し頭を使って,1箇所で落ちなかったら少し位置をずらしてといった具合に全周を満遍なくやっていって,過大な負荷をかけないようにしましょう.

まず1箇所目ですが,手でディスク上面にレバーが触れるまでおろしても,ビードは落ちません.以前のレバーはディスクやハブを逃げるために曲げが入れられていたのですが,この長方形断面のレバーを曲げるのは素人では無理なのでどうしてもこのようになってしまいます.それでも根気よく20cmぐらい位置をずらしてやってみます.4箇所目ぐらいで,ビードが少しずつ落ちはじめ,はじめの第一点から180度対象の位置に差し掛かった頃には完全にビードが落ちました.

ようやっと外れたといった感じですが,本来はこれぐらいの苦労をして外れるものなんでしょうかね.裏側は意外にも1箇所目でぼこっとはずれまして,これで一つハードルを越えました.あとはレバーとリムプロテクタで結構力任せに外していきます.タイヤが外れたら,ホイールのリムをきれいにしてまた中性洗剤を塗りたくります.リムにK300GPを嵌め,今回はちゃんと最初からバルブを外してコンプレッサでエアを入れます.新しいタイヤらしく勢いよくパン,パパンという感じでビードが嵌りました.エアを一旦抜きバルブを嵌めて,再度エアを入れ,エア圧を規定の2.5気圧まで入れていきます.あとは中性洗剤で結構汚れたタイヤ表面をきれいにしてます.ということでホイールへのタイヤ交換はこれにして終了.でも今回はここまで.だってフロント周りでは他に何かやらなければいけないことがあるんだもの...

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