なぞのバッテリ放電

海外出張の終わったあとのとある休日の朝.ニンジャのエンジンを掛けようとしたところ,イグニッションをひねっても全然反応がない.あれれ?メインスイッチが壊れたかな?とも思ったのですが,バッテリ電圧を測ると,0.06V.なんじゃそれ...

どうやらしばらく動かしていない間にバッテリが放電してしまったようです.じゃあ原因はなんなのよとなる筈なんですが,せっかく入れたバッテリが上がってしまっているのは忍びないのでトラブルシュートの前に充電です.実はこの直前にバッテリ充電器が壊れてしまい,購入したばっかり.従来はもう15年前に購入した3Aのものを使用していたのですが,これでは最近機能不足を感じていた私.これを機会にということで5Aで,急速充電から維持充電まで出来る機能満載大容量チャージャーを入手していたのでした.この実力を試してしまいたいということで順番を換えて早速充電.

バッテリ液自体は減っていないので,プラグを6つ緩めて早速やってみたかった急速充電.この急速充電はチャージャーやバッテリの負荷を考慮して30分継続したら維持充電に自動的に切り替わるみたいで,このバッテリが急速充電でなんとかなる確率は非常に低いわけですが,興味があるからにはやってみるしかない.というわけでやってみたのですが,あえなく充電完了には程遠い状況で維持充電モードに30分後入ってしまいました.

これでは仕方がないので方針変更して今度は通常充電に変更.24時間程度掛かるみたいですが,バッテリ容量に見合ったゆっくりとした充電を行ってくれるということで今度はそのモードにして1日放置することにします.でも3時間後見てもまったく充電されている気配はなし.こりゃバッテリがいかれてしまったかな?と半ばあきらめモードのまま一夜を過ごします.

明くる朝,充電のインジケータは晴れて満充電になっておりました.バンザーイ!ということで,早速ニンジャにこのバッテリを戻します.電極に端子をつけたときに早速異常発生.バッテリをつけただけなのになんとファンが廻り始めました.イグニッションをひねりもしていないのに,ファンが廻り始めるということは,センサがいかれているか,リレーが逝かれているか...

そういえば,N氏の手に渡った4号機で変な話を聞いたことがあります.同じくバッテリが死んでしまって,原因はファンが止まらなくなってしまったのが原因であったというのです.そしてそのファンが廻り続ける原因が,リレーに水が溜まりショートしていたというもの.これを思い出して早速サイドカバーを取り外したところ,案の定ファンリレーの中に水が溜まっていました.

ここであれっ?と思った忍者乗りのあなた.あなたは正解です.本来ならばファンリレーにはゴムのキャップがかかっていて,それでステーに取り付けられているので中に水が溜まる筈がない.そうなんです.私が何を思ったか,4号機,5号機ともこのリレーを上下逆につけていたのです.そのためシートの縁に伝って落ちてきた水滴が此処に溜まってしまいショートを引き起こしたのです.

ということでまず水を除去してバッテリをつなぎます.今度はファンは廻りません.それにしても何故間違えたかということですが,これはひとえにハーネスのポジションがまずかったというのがあります.以前紹介しましたが,ハーネスの位置が微妙にフロント側によっていたため,このリレーに刺さる端子のケーブル長さが足りず,リレーを本来と逆向きにしかセットできなかったというのが真相.であれば,リレーの逆刺しをなんとかすべくハーネスを徐々にリア側に引き寄せていかねばなりません.多少フロント側の配線の取り回しを変更しつつリレーの端子に若干の余裕が出来るように手繰り寄せます.如かしてなんとかリレーは正規の姿勢で取り付けることが出来ました.

その後同じトラブルは発生しておらず,なんとも組立てを何度もやっている人間とは思えない失敗をしてしまったと反省しきりな私なのでした.

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